朝ドラ『ブギウギ』“ピュア”な六郎が大活躍! 演じる黒崎煌代は「とんでもない原石」…本作で俳優デビューの21歳【制作スタッフに聞く】

 現在放送中の連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合)第4週「ワテ、香川に行くで」。本日10月26日放送の第19話では、スズ子(趣里)が父・梅吉(柳葉敏郎)と母・ツヤ(水川あさみ)の故郷である香川へと赴く。このエピソードの“キーパーソン”となるのが、スズ子の弟の六郎(黒崎煌代)だ。少年時代(又野暁仁)の雰囲気を見事に引き継いだ青年期の六郎の、“天然”で、すっとぼけたキャラクターが早くも視聴者の人気を呼んでいる。そんな六郎を演じる黒崎煌代の魅力について、制作統括・福岡利武さんに聞いた。

■“天然”の愛されキャラ、六郎を地でいく黒崎煌代の魅力

「六郎は大事な役なので、慎重に選びました。演じていただくなら、あまり世間に知られていない、他の役のイメージがついていないフレッシュな俳優さんにお願いしたいと思っていました。いろんな事務所の何人かの俳優さんにお会いして演技を見せていただいたのですが、黒崎さんはひときわ異彩を放っていました。あまりにもピュアで、そして素朴で。

 今の若い俳優さんは皆さんお芝居が上手で、オーディションの場ではしっかりとキャラクターを作り込んで来てくださる方が多いんです。でも黒崎さんは、もともと持っている素質やキャラクターそのままに、自然にその場に立たれていたのが新鮮でした。スタッフ一同その素朴さに魅せられて、『磨けばますます光る』『この役者さんは面白い』と思いました」

■「普段からピュアで素朴。スタッフ・キャストに愛されています」

 たしかに黒崎の演技は「作り物」っぽさが一切ない。その自然な佇まいと「『ブギウギ』の世界の中で六郎を生きている」感じがたまらなく良い。梅吉とツヤのやりとりから、スズ子の出生に関して何か秘密がありそうな不穏な空気もあるなか、六郎がキーパーソンであり、さらに一服の清涼剤となっている。普段の黒崎の表情について、福岡さんは続ける。

「普段から本当にピュアで素朴で、スタッフ・キャストに愛されています。それがそのまま演技に出ていますね。『台本を読んで素直に感じたことを、一生懸命やろう』という気持ちが伝わってきます。この先もまだまだ、六郎が活躍する場面がありますので、楽しみにしていてください」

「姉やんと俺は、ほんまの姉弟とちゃう」と疑う六郎にスズ子が、「姉やんとあんたは、ほんまの姉弟や。その証拠に、姉やんはあんたのそういうアホのとこが好きや」という台詞があったが、視聴者も、そんな六郎の「アホのとこ」が大好きになってしまいそうだ。今後の六郎の活躍に期待したい。

   ◇   ◇

『ブギウギ』

【出演】趣里 水上恒司/草彅剛 蒼井優 菊地凛子 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか

【主題歌】「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里

【脚本】足立紳 櫻井剛

【音楽】服部隆之

【語り】高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)

【放送時間】

▽NHK総合

毎週月曜~土曜 前8:00~8:15/(再)後0:45~1:00(※土曜は一週間を振り返り)

毎週日曜(再)前11:00~11:15

翌・月曜(再)前4:45~5:00(※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送)

▽BSプレミアム・BS4K

毎週月曜~金曜 前7:30~7:45

毎週土曜(再)前9:25~10:40(※月曜~金曜分を一挙放送)

(まいどなニュース特約・佐野 華英)

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