【中部圏】賃貸物件の問合せが増えている鉄道路線…1位は「養老鉄道」 学生が多い駅で増加傾向に

株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する情報サイト『LIFULL HOME'S』は、このほど「中部圏で賃貸物件の問合せが増えている鉄道路線ランキング」の結果を発表しました。同ランキングによると、「養老鉄道」が1位に選ばれたそうです。

調査は、2023年1~6月の期間に中部圏(愛知県・岐阜県・三重県)で1000以上の賃貸物件問合せがある路線を集計し、2022年1~6月の期間の問い合わせ件数と比較して並び替えランキング化したといいます。

中部圏(愛知県・岐阜県・三重県)の鉄道路線のうち、沿線賃貸物件への問合せが前年から最も増加したのは「養老鉄道」(前年比:125.8%)でした。同路線では、沿線への問合せのうち約52%を大垣市内の駅が占めており、大垣市での問合せ増加の影響が強く出た結果となりました(大垣市内の駅に限ると前年比158.5%)。

この結果について同サイトは、「同市の65歳未満の単身世帯数は近年増加傾向(※)にあることから、賃貸需要も増加していると考えられます」とコメントしています。

(※)2015年:1万665世帯、2020年:1万2032世帯(「国勢調査からみた岐阜県の人口」より算出)

2位は、名古屋市中心部の「栄町」から郊外の瀬戸市へ延びる「名鉄瀬戸線」(同:115.3%)です。沿線物件の問合せのうち、「尼ケ坂(同:172.0%)」「森下(同:145.8%)」の2駅で大きく増加しています。また、名古屋市にある女子大学「金城学院大学」付近の「喜多山(同:149.6%)」や「大森・金城学院前(同:120.8%)」でも問合せ数が増加したといいます。

そのほか、6位の「愛知高速東部丘陵線」(同:113.0%)では、愛知学院大学最寄りの「長久手古戦場(同:154.9%)」、9位の「名古屋市営名城線」では、名古屋大学や南山大学付近の「八事日赤(同:164.6%)」が、それぞれ路線内で高い上昇率となるなど、今年度からのリモート講義縮小の影響が見てとれます。

また、4位の「名鉄常滑線」(同:113.3%)では、「常滑(同:120.1%)」「多屋(同:158.1%)」「榎戸(同:226.7%)」など、2023年1~6月の旅客数が前年比208.2%となった「中部国際空港」付近の各駅が問合せ数の増加を牽引する結果となりました。

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