「信号機のない横断歩道」の一時停止、半数以上は止まらず トップは長野、ワーストはお隣りの県 

JAF(一般社団法人日本自動車連盟/東京都港区)は、このほど「信号機のない横断歩道実態調査」の結果を発表しました。同調査によると、信号機が設置されていない横断歩道において、「歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車」は4割強となり過去最高となったものの、依然として約半数のクルマが一時停止していないことが分かったそうです。

調査は、2023年8月~9月の平日(10時~16時)に各都道府県で2カ所、全国合計94カ所において、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両7087台を対象に実施されました。

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交通ルールでは、「横断歩道における歩行者優先」を定めています。本来、車両が横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいる場合には、「横断歩道の直前で一時停止」し、通行の妨げをしないようにしなければなりません。また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務です。

一方で、歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、お互いの安全を意識することが大切です。

調査の結果、信号機が設置されていない横断歩道において、「歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車」は、7087台のうち3193台(45.1%)で過去最高となりました。2022年調査時の39.8%から5.3pt増加し、35都道府県で停止率が上昇するなど、増加傾向にあるものの、いまだに約半数のクルマが一時停止していないことが分かりました。

なお、同調査において、停止率が最も高いのは長野県で84.4%、一方、最も停止率が低かった新潟県(23.2%)でも停止率は20%を超えており、2020年調査の平均停止率(21.3%)よりも高くなっていたそうです。

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調査を実施した同連盟は、「前方を走行する車両が横断歩道で一時停止している場合、歩行者の横断を優先している可能性があります。交通ルールでも、横断歩道の手前30m以内では前方の車両を追い越し・追い抜きしてはいけないと定められています。横断歩道の手前には道路標識や道路標示がありますので注意して運転しましょう」と述べています。

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