7人出産した女性が熱弁「女性こそ取るべき資格」とは 出勤不規則でもOK、女性じゃないと入れない場所も

「女性こそ取るべき資格」がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのはAさん(匿名希望)の「女性こそ取るべき資格!それは『消防設備士』」という一連の投稿。

結婚や七人の子供の出産、育児を経た経験から、Aさんが女性にとって真に役立つ資格だと言うのは消防設備士。消防設備士は消火器やスプリンクラーなどの消火設備をはじめとする消防機器、警報設備などを点検・整備するための国家資格。Aさんによると、他の業種であれば育児で出勤が不規則なことが大きなハンディになるが、消防設備士は女性の人材不足のため受け入れ先が多く、しかも乙種の資格なら実務経験不要で取得できるとのこと。

Aさんの投稿に、SNSユーザー達からは

「オフィスビルやタワーマンション等の管理事業を行なっている者ですが、確かにビルメン系・設備系でもこの資格は重宝します。特にビルのような大型建築物だと消火器だけでも大量にあるので乙6だけでも取得する価値が有りますよね。」

「結婚出産育児と仕事の両立で苦労した身としては有り難い情報です、全く知らない資格でした!娘に伝えようと思います!」

「この資格、初めて知りました!手に職なのと、女性が少ない業界にとっては女性のなり手がいてくれるのは重宝しますね(^-^)」

など数々の共感の声、驚きの声が寄せられている。

■投稿した人に聞いた

Aさんにお話を聞いた。

ーー女性消防設備士の利点は?

A:消防設備点検は特に力仕事というわけではありません。たまに重い機器もありますが女性でもできます。あと、やはり建物内のほとんど全てのお部屋に入室しないといけないので、会社だと、女子更衣室、女子トイレの中の天井裏やパイプシャフトなど、男性だけだと立ち会いしてもらったりしないといけないのが、女性だとさっと済ませられます。

マンションなどの点検では、マンション内の各室、台所、脱衣室、クローゼットの中、避難器具があればベランダも、と部屋の隅々まで開けての点検となります。なので女性の部屋だと、やはり女性の設備士が安心と言われます。男性だと入室を断られたり、女性を連れてきてと言われたり。逆に男性の一人暮らしだと女性1人では危ないので、男性に入ってもらったり。それぞれで活躍できる場があります。

あと、色々と説明するのも、女性の方が話聞いてくれるオーナー様が多いです。女性の消防設備士は確実に今、周りにも増えてきています。

ーー今回の反響について。

A:コメントや引用ツイートで、アンチコメントや業界のグレーな面を挙げる方もいらっしゃいました。確かに私の知らないところではまだまだ男性社会な面はあるのでしょう。男女間での問題、嫌がらせなどがあるのは悲しい現実だとは思います。そういうのがなくなってほしいと願いたいですが、全てがそうではないので、もっと消防設備士という仕事、資格の良い所をたくさんの方に知ってほしいと思います。

ただ、安易に思われるのも困ります。消防法に基づいた国家資格なので、当然法令改正が常に行われているので定期的な再講習が必要ですし、資格取得の難易度も割と高い方だと思います。問題を持ち帰れないし公開されないので、合格率は30%ぐらいですし、私の地元では「もっと合格率低いのでは?」と思うぐらい合格者人数の少ない類もあります。皆さん苦労して勉強して取得されています。それだけ皆さん誇りを持っている資格なのです。

◇ ◇

Aさんはさまざまな立場の消防設備士が交流する消防設備業界・ビルメンテナンス業界交流サイト「team1」に参加しているそうだ。内部では盛んなやりとりが行われ、有意義な活動が出来ているとのこと。会員制のサイトですぐに内容を知ることはできないが、今後消防設備業界を目指そうと思われる方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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