プロ野球日本シリーズを戦うオリックスは阪神に王手をかけられ、窮地に追い込まれた。大一番を翌日に控えた3日夜、X(旧ツイッター) ではファンが「みんなでバファエール」というハッシュタグをつけ、同名の応援歌の歌詞を相次いで投稿。一時は大阪エリアでトレンドワード1位になる盛り上がりを見せた。

2日、阪神に逆転負けを喫したオリックス。シリーズ2勝3敗となり、後がない状況だ。

応援歌「BuffaYell(バファエール)」は男女パートに分かれて歌うのが特徴。得点した後やチャンス時などに演奏され、ファンの間でアンセムの一つとして親しまれる。日本シリーズの甲子園3連戦でも、完全アウェーのファンたちが大声で合唱する姿が話題になっていた。主な歌詞は以下の通り。

♪栄光と挫折を何度と繰り返そうと

これからも共に歩み止める事なく

変わらない想いを強く込めた

湧き上がる希望の唄よ

未来と繋ぐ標(みち)となれ

3日夜には、自然発生的にファンがこの歌詞をXに投稿。「絶対に諦めない」「最後に奇跡起こそうぜ」「もう一度中嶋監督の胴上げを見よう」と思い思いの言葉を添えてエールを送る人も目立った。4日午前1時台には「みんなでバファエール」が、大阪エリアのトレンド1位となった。

ファン歴13年という大阪市の男性会社員(28)は、BuffaYellの歌詞にいつも勇気をもらうという。「歌うたびに弱かった時代を思い出す。『一生オリックスについていく』と決意させてくれる歌です」と話す。負けられない試合の前日で緊張感があったというが「タイムラインがBuffaYellの歌詞で埋まっていて心強かった」という。

男性は4日の試合も京セラドーム大阪で観戦予定だといい「去年一昨年と『負けたら終わり』という逆境を何度もはね返してきたチームだから、奇跡を起こしてくれるはず。ゴンザレス選手がインスタに投稿していた通り『あと2つ』勝ってほしい」と期待を寄せた。

（まいどなニュース・小森 有喜）