【日本シリーズ】道頓堀にいるのは所詮「阪神ファン風」の人!? “ガチ”の虎党はテレビ観戦で涙→ ビール掛け&インタビューはしごで大忙し

阪神とオリックスによる関西対決に沸くプロ野球・日本シリーズ。38年ぶりの日本一に王手をかけた阪神の勝利に備え、大阪府警も大阪ミナミ・道頓堀の警戒を進めている。今年9月、阪神がリーグ優勝した際も、集まった人が「六甲おろし」を歌ったり、道頓堀川に飛び込んだりし、マナーの悪さに注目が集まる中、ガチ虎党の言い分がSNS上で話題になった。「道頓堀にいるの“阪神ファン風の人”は阪神ファンではありません」。“ホンモノ”の虎ファンは道頓堀に行く暇はなく、現地観戦するほか、テレビで優勝の瞬間やビールか掛け、選手インタビューを追うのに大忙しだという。「そらそうよ、おーん」。共感を集めた勝利のルーティンとは。

■試合前に風呂、早朝のスポーツ紙まとめ買い

阪神優勝のたびに話題になる道頓堀川ダイブ。今年のリーグ優勝時には多くの人が詰めかけ、大阪府警は約1300人態勢で警備。20人以上が飛び込んだとされる。

「試合中にごった返す道頓堀の映像が流れて、それどころじゃないでしょ!やること・見ることいっぱいあるでしょ!と不思議に思って投稿しました」。そう振り返るのは、家族全員が虎党で、月4~5回は甲子園に通う大阪在住の30代女性。投稿では、「阪神ファンは優勝の瞬間とビール掛けと朝まで続くインタビューを見るため多忙です」と説明していた。

当日のルーティンを聞くと…試合前には風呂に入り、テレビの前でスタンバイ。事前にスポーツニュースや優勝特番をチェックし、録画容量の確認。優勝の瞬間は静かに涙を流し、その後はビール掛けの生中継、「サンテレビ」の特番をはしごするなど深夜2時半過ぎまで選手インタビューに釘付け。翌朝早朝にはスポーツ紙をまとめ買いして保存。寝不足で会社に行ったという。

「本物のファンは球場や居酒屋、自宅で優勝の瞬間を目に焼き付けること以外、考えていなかったと思います。阪神ファンにマナーが悪いと感じたことはありません。選手をわが子のように心配したり、褒めたり、泣いたり、落ち込んだり、たまに怒鳴ってしまったり…。愛が強いので」と話す。

■「横田選手も追悼せなあかん」

投稿は瞬く間に拡散され、返信が殺到。「せやねん、(脳腫瘍で亡くなった)横田慎太郎選手も追悼せなあかんし」「ホンマのファンは静かに喜びに浸りたいんよ。サンテレビとABCの虎バンのビール掛け生中継を交互に見ながら、同じ映像ばっかりなんやけど何回も何回も繰り返し見て、ほんまによかったなぁって泣いて」などの言葉が並んだ。

日本シリーズはしびれる投手戦で、今夜が第6戦目。悲願の日本一へ投稿主も意気込む。「1球、1振、1つのエラーで一気に流れが変わる恐ろしさ、声援のバックアップが本当にあるんだな、と感じています。今日もあくまでも普通に。家族全員でテレビ前より応援します」

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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