脚のない子猫を保護したことで犬派から猫派に 保健所のサイトで別の保護猫を見つけ「私が育てます!」

■脚のない猫との出会いが私を猫派に変えた

くぅちゃん(3歳・メス)は、保護当時は生後わずか3カ月だった。保健所に収容されて里親が現れるのを待っていたという。

宮崎県在住の臼井さんは犬が大好きで、ずっと犬を飼っていた。その犬が亡くなった後も、次に迎えるのも犬だと決めていた。ところが…。

「ある日、駐車場で脚のない子猫を発見したのです。夫は猫派で、この子猫を保護することを決断。半年後、この子猫は足の断脚手術を受けますが、手術後に亡くなってしまいました。この出来事が、私の心を猫に向けさせ、猫を飼いたいという思いに変えました」

■子どもが猫アレルギーだった

友人からの情報で、臼井さんは保健所のホームページでくぅちゃんを見つけた。この保健所では、捨て猫、野良猫を拾ったら一旦保健所に報告し、報告したら保健所のサイトに里親募集情報が掲載されるようになっていた。里親が見つかるまで保護できる人はそのまま保護して、無理な場合は保健所に収容された。

「くぅの場合はたまたま保護できる方だったのですが、子どもさんに猫アレルギーが出たみたいで、里親が現れるのを急がれているみたいでした」

そのことを知った瞬間、臼井さんは「私が育てます!」と決意し、くぅちゃんを引き取ったという。

「最初くぅは怖がっていましたが、すぐに慣れました。手のかからない優しい子でした」

くぅの名前は、「空」を「くう」とも読むことができます。先住猫がお空で見守ってくれるようにと名付けました。

「くぅはおっとりで甘えん坊。豊かな母性本能を持つ素晴らしい家族の一員です」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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