貯金ゼロからの節約術、ハマる主婦続出 イギリスBBCも注目、4人子育てのママが考案した「づんの家計簿」
物価高などにより家計のやりくりに頭を悩ます人が多い中、世界からも注目を集める家計簿があります。4人のお子さんの育児に奮闘中のお母さん「づん」さんが考案した「づんの家計簿」。ルーズリーフで自作した家計簿をインスタグラムに投稿すると、「家計簿が続かない」と悩んでいた人もハマると話題になり、参考にする人が続出。今年8月にはイギリスの公共放送BBCから取材を受けるなど注目度が高まっています。
■「上書き合計」→節約意識がアップ
づんさんは鹿児島県出身で島根県在住。独身時代は「生活も金銭感覚もズボラ丸出しでそのうえ計画性0。貯金はもちろんなし」(公式サイトより)。しかし結婚と出産を機に、このままではいけないと一念発起。2年かけて自分にあった家計簿を模索し、2014年に自作の家計簿を完成しました。
づんさんの家計簿の特徴は、「項目分けにはこだわらない」「レシートを書き写すだけ」「上書き合計で使った金額を把握」。日々の使った金額を足していく方式だから、出費を抑える意識が働き、節約意識が高まるといいます。
今年9月には、どこからマネをしたらいいか分からない人に向けて、づんの家計簿がすぐにスタートできるセットも発売されました。「お金が貯まる!づんの家計簿A5バインダーポーチBOOK」(宝島社、税込み2980円)。
セット内容は、活用法を紹介した冊子と、「づんの家計簿」のフォーマットが印刷された専用ルーズリーフ(2種×各13枚)、人気ラッピングペーパー専門店「レガーロパピロ」のイチゴ柄バインダーポーチ(A5サイズ20穴)、お札や通帳などが入るクリアジップケース(4柄)。バインダーには市販のルーズリーフも追加できます。
「『づんの家計簿』はとてもシンプルにお金の把握ができて、心が満たされるお金の使い方へと意識が変わります。わが家でも、マイホームを建てるとき、家族が増えて新車を買うとき、家計簿で無理のない範囲を把握しながら計画的に購入できました。家計の情報や書類をひとまとめにできるこの機能的なバインダーポーチで、たくさんの人に『づんの家計簿』を実践いただき、楽しくお金を貯めていただけたらうれしいです」(づんさん)
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家計簿は1904(明治37)年、婦人之友社の創業者羽仁もと子さんが考案した日本生まれの文化。現在でも「羽仁もと子案家計簿」として発売されるロングセラーです。パソコンやスマホなどの普及により、表計算ソフトや家計簿アプリなども登場。海外にも「KAKEIBO」の名称とともに、日本式の節約術として広がりを見せています。