スマートフォンが普及し、写真や動画を手軽に残せるようになった近年。それに伴い、SNSに気軽に写真をアップすることも一般的になっています。

そんなSNSの使い方を巡り、インスタグラムで「子どもの写真 SNSにあげないで」という投稿に注目が集まっています。投稿したのは、育児絵日記を主にアップしているまるい まよ（@mayopoco811）さんです。

ある時、お子さんが通う予定の幼稚園の説明会に参加したまるいさん。子どものプライバシーを守るよう徹底した幼稚園であり、トラブルを未然に防ぐため、園からのお願いとして「幼稚園で撮った写真や動画は、絶対にSNSに投稿しないでください」と保護者へ伝えられました。

それから数か月後、まるいさんはふと園からの話を思い出し、SNSのハッシュタグ機能で幼稚園の名前を検索してみました。すると、あるユーザーが入園式の写真を投稿しており、まるいさんのお子さんも後ろ姿で写っていたといいます。

まるいさんはSNSに原則禁止となっているはずの園での写真があがっていること、さらに自身の子どもが写ってしまっていることに困惑。アップしたアカウントを見に行ってみると、入園式の来賓の方だと分かりました。

この出来事を受けてまるいさんは、「みかん（編集部注：お子さんの愛称）が知らない人のSNSの写真に写っているのを見ていい気持ちはしなかったし、これから運動会とかイベントがあった時に私が知らない方が撮った写真にみかんが写っているかもしれなくて、その方がその写真をSNSに投稿したら私たちの知らないところでみかんの個人情報が拡散されてしまうかもなわけで…。幼稚園からのお話は本当にすごく大事な話だったんだと実感しました」と、投稿に心の内を記しました。

まるいさんは取材に対し、今回の出来事について振り返り、「モヤモヤしています…。どんな事件に悪用されるかもわからないので、（投稿は）削除してほしいなと思っています」と苦言を呈します。

さらに、「今回は娘の後ろ姿だけでしたが、もし顔がわかる写真があげられていて、悪用されたらと考えると怖いです。SNSは便利な面も多いですが、怖い面もたくさん持っていると思います。自分も勝手に人の写真をSNSにあげることはしないようにしようと改めて思いました」と、改めてSNSとの向き合い方について考えるタイミングとなったことを明かしました。

投稿には同じく子を持つ人からコメントが届き、「よくある問題だよね。注意しづらいから余計困る」「撮影禁止と言われているのに、撮っている保護者がいてモヤモヤしたことがあるから気持ち分かる」と同様の経験をしたという声があがっています。

（まいどなニュース・門倉 早希）