「どっちがどっち?」キジトラの子猫兄弟 幸せをつかむべく成長中 一緒にお迎えしてくれる人、いませんか

2023年初夏、千葉県我孫子市を中心に活動をする保護猫団体・ねこ友会に、2頭の子猫きょうだいが保護されました。いずれも2023年5月生まれで、茶色い毛に黒いシマ模様のあるキジトラのオスで、それぞれ「ダイヤ」「ゴールド」とゴージャスな名前をつけてもらいました。

派手な名前のダイヤとゴールド、いずれも穏やかで優しい性格。生後2カ月時点で、ダイヤは体重が900gを超え、ゴールドは780gになりました。いずれもまだ子猫ですが、ねこ友会の預かりボランティアさん宅にいるほかの子猫たちとも仲良く遊んでいます。

■物陰にこっそり隠れることが多いゴールド

2頭とも優しい性格ですが、ゴールドは特におっとり。時折その姿を消してしまうことがあります。預かりボランティアさんが慌てて「ゴールドの姿が見えない!」と部屋の中を探して回ると、物陰にコッソリ隠れていたりします。「ゴールド、そんなところに隠れて何をしていたの?」と声をかけると、じっと見上げて「……いや僕、こういう隅っこが好きなんです」と目で訴えるような表情を浮かべます。

■初めてのもの・人にも挑みつつも引き腰のダイヤ

ダイヤは、ゴールドと比べると活発で好奇心旺盛。初めて見るもの、人間にも果敢に挑んでいくそぶりを見せますが、しかし、それでもちょっぴり引き腰。やはりゴールド、ダイヤの心優しく穏やかなところは「さすがきょうだい」と思えるほど、どこか似通っていました。

これはゴールドとダイヤに限らないことですが、同じ月齢のキジトラは区別しにくいことがあります。ましてやきょうだいとなればなおさらで、預かりスタッフさんから見てもゴールドとダイヤは、ときどき「えっと……どっちがどっちだっけ?」と判別に迷ってしまうこともあるのだとか。

しかし、そこでもまた「僕がゴールドだよ!」「僕がダイヤだい!」といった競い合うような主張はいっさいなく、やっぱり穏やかなゴールドとダイヤ。預かりスタッフさんの家でスクスクと過ごし、一歩ずつ成長を遂げていました。

■幸せな猫生をめざし2頭いっしょに成長中

そんな中、ねこ友会では同団体が主催した7月の譲渡会にゴールドとダイヤを参加させることにしました。

この譲渡会には、ゴールドとダイヤよりも1カ月早く生まれた子猫きょうだい2頭も参加しましたが、きょうだい同士みんな仲良く過ごしました。「子猫たちがあちこち動くと、さらにどれがどの子かわからなくなる!」と混乱するスタッフでしたが、しかし、その楽しそうな様子を見て、スタッフはもちろん譲渡会に訪れた人々の心をおおいに癒してもくれました。

ただし、猛暑のせいで、疲れてしまったのかダイヤは後に風邪の症状が出てしまい、しばらく治療に専念することになりました。さらに皮膚トラブルも発症してしまい、しばらくの間、譲渡会への参加ができなくなってしまいました。そのため、8月の譲渡会にはゴールドだけで参加しましたが、相方がいない状態でのゴールドの姿はどこか寂しそうにも映りました。こういったことから、この2頭の里親希望者さんはできればダイヤ、ゴールドを2頭一緒に迎え入れてくれる人が望ましいようにも思いました。

生後間もない状態でねこ友会に保護されたダイヤ、ゴールドに、1日も早く幸せな生活が訪れることを願うばかりです。

ねこ友会

https://nekotomokai.amebaownd.com/

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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