こんなに家賃に差が? 高くなってしまう水回りの条件…キッチン1位は「ディスポーザー」、バス・トイレの1位は?

住まい選びで妥協したくないのが快適な生活に欠かせない水回りですが、どんな水回りの条件を選ぶと家賃が上がるのでしょうか。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する情報サイト『LIFULL HOME'S』がこのほど発表した「家賃の差額が大きい水回りの条件ランキング」によると、キッチン回りでは「ディスポーザー」、バス・トイレ回りでは「追焚機能」がそれぞれ1位となったそうです。

調査は、2022年10月~2023年9月の期間に同サイトに掲載されていた一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15平米以上40平米未満の居住用賃貸物件を対象として、⽉額賃料から中央値を算出したといいます。

調査の結果、「家賃の差額が大きいキッチン回りの条件ランキング」の1位は、シンクの下に設置できる生ゴミ粉砕機の「ディスポーザー」(家賃相場:14万円)となりました。掃除が楽になり、ニオイも防げる人気設備の一方で、条件なし家賃相場との差額は月額「7万円」で、年間にすると「84万円」の差異となりました。

同サイトは、「自炊をあまりしない人にとっては除外条件とすることで、家賃を抑えることができるかもしれません」とコメントしています。

僅差の2位は「食器洗い乾燥機」(同:13万5000円)で、条件なし家賃相場との差額は月額は「6万5000円」、年間では「78万円」となりました。

なお、1位の「ディスポーザー」と2位の「食器洗い乾燥機」は、比較的築浅の物件に設置されていることが多いため、家賃相場が高くなっているそうです。経済産業省資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2015年夏版」(※)によると食器洗い乾燥機は電気料金がかかるものの、水道料金とトータルで考えると1年間で大きな省エネになるため、洗う手間や水道代の削減などを加味しながら住まい探しの条件に入れるかどうかを決定すると良いといいます。

以下、3位「カウンターキッチン」(同:8万8000円/差額:1万8000円)、同率4位「ガスコンロ設置済」「コンロ二口以上」(同:7万9000円/同:9000円)、6位「システムキッチン」(同:7万7000円/同:7000円)と続きました。ちなみに、7位の「IHコンロ」(同:6万2000円/同:-8000円)と8位の「冷蔵庫付き」(同:5万4000円/同:-1万6000円)については、条件なしの家賃相場より安くなる結果となっています。

(※)経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2015年夏版」

   ◇  ◇

次に、「家賃の差額が大きいバス・トイレ回りの条件ランキング」の1位は、水道代節約のほか、「お湯の入れ過ぎで、溢れさせる心配がない」「予約ができる」などのメリットがある「追焚機能」(家賃相場:8万6000円/差額:1万6000円)でした。

次いで、2位「TV付浴室」(同:8万4000円/同:1万4000円)、3位「洗面所独立」(同:8万1000円/同:1万1000円)と続く結果となりました。

同サイトは、「”TV付浴室”はお風呂タイムをゆっくり楽しみたい人や小さい子どもがいる人にもおすすめです。また、”洗面所独立”は収納が充実していたり、浴室の湿気に悩まされることがないなどのメリットがある一方で、その分ほかの居住スペースが狭くなるといったデメリットもありますので、両方を把握した上で要・不要を判断すると良いでしょう」とコメントしています。

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