飼い主夫婦が離婚して…引き取ってもらえず 辛い過去から犬を救うこと決心「何かあると保健所に連れていく実家だった」
■夫婦が離婚、育てられない
太陽くん(16歳・オス)は、ある夫婦が飼っていたが、その夫婦が離婚。お父さんに引き取られて暮らしていた。しかし、お父さんが仕事であまり家にいることができなくなり、里親を探すことになったという。
一時的に愛媛県在住の吉田さんが預かっていたが、吉田さん宅の犬と仲良くなり、家族の一員として受け入れられた。
「太陽は人懐っこく大人しいので、すぐに我が家に慣れました。うちの先住犬が太陽に我が家のルールを教えていたようで、水を飲む順番とか、ちゃんと並ぶと言うことを学んだようです。」
■弟妹ができて元気に
吉田さんが子供の頃、何かあれば保健所に犬を連れて行くのが当たり前のような風潮があった。一方で、保健所から犬を引き取って飼っている家庭もあった。吉田さんは子供ながらに「なぜウチの家は保健所に連れていくのか。この家では命を助けているのに。」と感じて泣いてしまったのを覚えていて、大人になったら絶対に犬を助けると思っていた。
「太陽」という名前は、もともとブリーダーによって付けられた名前で、販売用の子犬ではなかったという。太陽はおおらかで天然な性格で、時折、家族に笑いをもたらしてくれる。今は長老の太陽くんだが、弟妹ができて元気になってきたという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)