「給料が低い、昇給・賞与が無い」「イジメでダメージを受けた」…介護士の9割以上「1回以上転職経験あり」
介護士は肉体的に負担の大きい職業であり、時には職場の人間関係に悩まされることも珍しくないと聞きます。そこで、現在介護士をしている男女36人を対象に「介護士の転職事情」について調査を実施した結果、「1回以上転職をしたことがある」と答えた看護師が9割以上であることが分かりました。また、転職をした理由については、「給料が低い・昇給が見込めないため」が最も多くなったそうです。
株式会社SOKKIN(東京都新宿区)が2023年10月にインターネットで実施した調査です。
はじめに、「今までに何回転職をしましたか」と聞いたところ、「1回」(31%)、「2回」(25%)、「3回」(19%)「5回以上」(14%)などが上位に並び、「1回以上転職したことがある」と答えた介護士は全体の9割以上を占めることが分かりました。
さらに、「転職した理由」については、「給料が低い・昇給が見込めないため」(16票)、「精神的にキツかったため」(13票)、「人間関係のトラブルのため」(8票)といった回答が上位に挙げられました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【給料が低い・昇給が見込めないため】
▽給料が低く、昇給、賞与が無かったため(30代前半)
▽給料が上がらず、私生活が充実していなかったため(30代後半)
▽残業代が出なかったため(30代後半)
【精神的にキツかったため】
▽仕事量が多く、鬱病を患い休職を経て転職した(40代前半)
▽職場の人数が多かったため派閥があり、イジメ・仲間はずれ等で精神面でダメージを受けた(50代後半)
▽転職前の職場は毎日のようにレクリエーションがあり、人前で話すことが苦手な自分にとってはレクリエーションを考える事が苦痛だったため(20代後半)
【人間関係のトラブルのため】
▽以前の職場の人間関係が悪く、人とのつながりを大切にする新たな職場への転職に踏み切った(40代前半)
▽上司が当方を狙い、公休の前日・当日に断る選択肢の無い欠員補充の出勤をさせる等のパワハラが毎月あったため(40代前半)
▽人間関係がとにかく悪く、常に人の悪口が聞こえてくる環境だったため耐えられなくなった(30代前半)
また、「現在の職場に決めた理由」を複数回答で教えてもらったところ、「月給・ボーナスなどの給料条件」「勤務地・通勤距離」(いずれも15票)が最多に。次いで、「仕事内容・やりがい」(10票)、「休日・休暇」「勤務時間」(いずれも9票)といった回答が上位に並びました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【月給・ボーナスなどの給料条件】
▽以前の職場より給料が良く、やりがいがありそうだったため(40代前半)
▽月給が前職に比べると3万円高く、休みも多かったため(30代前半)
▽夜勤手当が今までの施設より高く、福利厚生も充実していたため(40代前半)
【勤務地・通勤距離】
▽家族の世話があるため、家から近いことはマスト(30代前半)
▽全く土地勘がなかったので、自宅から一番近い介護施設にとりあえず応募してみて、そのまま働き続けている(40歳前半)
【仕事内容・やりがい】
▽人間関係が良好に見えたため(30代前半)
▽自分が思う高齢者のケアの理想に少しでも近づけると思ったため(40代後半)
▽じっくり丁寧に利用者様と関わりたいと思い少人数のグループホームを選んだ(60歳以上)
【休日・休暇】
▽日勤のみの勤務かつ日曜が固定休&年間休日が120日と多く、残業も少ないため(20代後半)
◇ ◇
最後に、「転職活動をした際に利用したサービス」を複数回答で答えてもらったところ、「転職サイト(求人広告サイト)」(15票)、「ハローワーク」(13票)、「転職エージェント(人材紹介サービス)」(6票)などが挙げられ、回答者からは以下のようなコメントが集まったそうです。
【転職サイト(求人広告サイト)】
▽家にいながらスマホで検索でき、療養しながらでも閲覧できたため(40代前半)
▽自分のペースで転職活動できたため(30代前半)
▽沢山の求人が載っていて、自分のライフスタイルに合った転職先が探せるため(30代後半)
【ハローワーク】
▽気軽に探すことができたため(30代前半)
▽知人からハローワークは地元の病院の求人が多いことを教えてもらったため(30代前半)
▽最初は転職エージェントやアプリを使用していたが、なかなか自分の思っている道筋が見えず、最適かつ最短で回答をいただけたのがハローワークだったため(20代後半)
【転職エージェント(人材紹介サービス)】
▽今までの経験を生かせるような求人を紹介をしてくれたため(40代前半)
▽ある程度大手で名前も知っており、安心感があったため(40代前半)
▽自宅からでも相談が可能だったため(30代後半)