ノートに書いてたはずの文字が消えた「ツチノコが這った跡みたい」→なんで?まさかの原因は

ビッシリと文字で埋め尽くされているはずのノートを開くと、なんと、書かれていたはずの文字が消えていた……そんな怪奇現象のような状況をX(Twitter)に投稿したティッシュ(骨折中)(@SPEED_isPOWER)さんのポストが大きな反響を呼んでいます。その原因は、これから寒くなると恋しくなる「あれ」とのこと。

「解: 鞄の中で焼きたてのサツマイモとノートが隣合う可能性を鑑み、フリクションボールペンを使うことは避けるべきだった」

このようなコメントと共に投稿されたのは、びっしり書かれた文字の中に、焼き芋型のシルエットが白く浮かび上がる写真。

「芸術的なまでのシルエット…」

「芋の形に文字消えてて草」

「う、ウソでしょ…ツチノコが這った跡みたい笑」

「サツマイモとフリクション… ここまで計算された関係はあるまい…」

「ここに確かにいたんだ!サツマイモが!」

見事なまでの焼き芋型フォルムに感動するリプライが寄せらせる一方、

「苦労して得た飯は美味いみたいな事が書いてあるのですかね?」

「焼きおにぎりについて熱く語ってるのかどうか気になります」

「(焼き芋が)おにぎりに嫉妬したのかな」

と、焼き芋の熱で消えた哲学ともポエムともおぼしき文章に、想像力を刺激される書き込みも続々と集まりました。

■なぜ、こんな事態に?!

投稿者のティッシュ(骨折中)さんに伺ったところ、スーパーで購入した紅はるかを、翌朝、自宅で焼き、弁当として職場に持っていくため、ノートと一緒に鞄へ入れてしまったそう。

「(焼き芋は)腹持ちが良くて、弁当に最適なんです。この日は白いトートバッグを持っていて、中には件の焼き芋とノート、ほかに財布などの貴重品や服も1着入れていたものの、運悪く芋とノートが隣り合ってしまった」とのこと。

■消えてしまった文章は…

さらに、焼き芋のシルエットと並んで、今回の投稿で注目の的となった文章について。

「私は記憶力が壊滅的に乏しいため、日々考えている事をノートに書き留めていないと自分のすべてを忘れてしまうんです。ゆえに、日記のような感覚でノートを持ち歩くようになって」。

基本、読み返すのは自分だけなので、改行などは気にせずビッシリ書き込むスタイルに。そんなノートの3冊目で、今回の出来事に遭遇。一連の顛末について、ティッシュ(骨折中)さんに聞いてみました。

ーー文字が消えたノートを見て、最初の感想は?

「フリクションボールペンは、たまたま鞄に入っていた貰い物だったので、文字が熱で消えるという認識も乏しく『第一印象は“?”でした』」

ーー予想外の状況、さぞ慌てたのでは?

「文字が消えることは記憶が消えることと同義のため、悲しい気持ちになりましたが、1秒ほどで理由に気付いたので、ダメージは少なかったです」

ーー文章の内容にも注目が集まってましたが…

「人と食べる飯は自然と奪い合いになるから、口に入れた時の満足感がより高まり美味く感じる、みたいな妄言です」

今回の反響についてティッシュ(骨折中)さんは、「生きていると色んな事がある」と人生の不思議に驚きつつも「そんな伸びるほどオモロないやろ!よくあることだと思います」と冷静に分析

なにせ、フリクションボールペンは、今や100以上の国と地域で販売。世界人口が約80億人とされる現代において、2006年の発売以来、シリーズ販売本数は世界累計41億本。さらに記録更新中とあって、特に温かいものが恋しくなる秋冬は油断大敵です。

■消えた文字の復活方法をメーカーに聞いた

今回のティッシュ(骨折中)さんの投稿には、文字を復活させるアドバイスも集まりました。

「冷凍庫で冷やしたら戻ったことあるから試してみて」

「コールドスプレーでももどりますよ」

「熱すると逃げていき、冷たくすると戻ってくる。まるで人生のようだ」

中には「焼き芋赤シートの代わりに使える説」など、新たな使い方を示唆するリポストも!

そこで、いざという時に慌てないよう、全世界のフリクションシリーズ愛用者への安心情報を、発売元のパイロットコーポレーション広報の門司さんに聞いてみました。

■「冷凍庫でひと晩」が有効

ーー文字が消えてしまった場合、公式ホームページの「よくある質問」に、マイナス20度になれば色は完全に復活すると書かれていました。家庭用冷蔵庫の冷凍室でも復活しますか?

「家電の基準は、冷凍庫内の温度がマイナス18度以下の設定のようです。(文字を復活させたい場合)扉を開閉せず、庫内温度が上がらない状態で、ひと晩しっかり置いて冷やすことがポイントです」

ーーなるほど。マイナス18度でも一定温度でしっかり冷やせば、復活が期待できるのですね! ところで、ペンを熱源の近くに置いてしまった場合、中のインクが無色化するとか。これもやってしまいそうだな…と

「そうなんですが、これも同じ理論で、しっかり冷やせば色は復活します。ただし、確実に色が戻ることを保証するものではございませんので、ご了承ください」

ーー確かに、各家庭によって年数や使用状況も把握できない家庭用冷蔵庫では、充分な冷却効果が得られないこともありそうです

「そうなんです。冷却状態によっては、同じ方法で色を復元できない場合もございます。加えて、製品の安全性については配慮しておりますが、冷却の際はペンを袋に入れるなどして、念のため食品類との接触は避けていただくことをお勧めいたします」

ーー今回、文字が消えた原因は焼き芋でしたが、振り返れば今夏の暑さで、痛恨の思いをした方も多かったようで…

「極端な高温や強い紫外線の直射などで、インキ成分そのものが破壊されてしまった場合、色が復元できなくなります。併せてご注意ください」

ーー焼き芋や缶コーヒーだけじゃなく、カイロや暖房器具など、冬場は熱源が多いので、注意したいと思います! ところで、フリクションボールペンで「これはナイス!」という使い方があれば、教えてください

「大学の講義や会議中など、眠たくなったとき、ラバー部分でツボ押しすると気分転換になります。私のおすすめは、手の甲にある合谷のツボ。自律神経を刺激して、集中力を高めてくれるそうです」

ーーおぉーーー! この固すぎず、柔らかすぎない、絶妙な弾力感と点でツボを捉える感じ。疲れ目にも良さそうです! ありがとうございました

ティッシュ(骨折中)さんは、大学卒業と同時に、京大博士課程、元職人などの仲間と京都で異色の不動産屋を起業。「京都×雑談から始まるお部屋探し」と銘打って、内装施工から開業相談、人生相談まで幅広く対応してくれる異色の不動産屋「Shuju不動産」で活動中。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・みやなお)

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