既婚者500人に聞いた…「料理は主に妻が作る」8割弱 一方で、20~30代男性の約半数が「料理好き」
積水ハウス株式会社(大阪市北区)の研究機関である『住生活研究所』は、全国の20~60代の既婚男女500人を対象に「いい夫婦の日」に関する調査を実施しました。同調査によると、8割弱の人が「料理は主に妻が作る」と回答しました。その一方で、20~30代男性の約半数が「料理をするのが好き」ということが分かったそうです。
調査は2023年9月にインターネットで実施されました。
はじめに、「結婚前後のおおむね1年間で最も変化したこと」を複数回答で答えてもらったところ、「食生活」(45.8%)が最も多く、次いで「買い物」(38.6%)、「金銭感覚」(33.4%)が続きました。
さらに、「食生活の変化」については、4割以上の人が「自宅で食事をする回数」(41.2%)や「自宅で食事の品数」(40.2%)が増えたと回答したほか、「自宅でおやつやお茶を楽しむ回数」(32.7%)、「自宅でお酒を楽しむ回数」(24.8%)も増えていることが分かりました。
また、「結婚してよかったと感じる食事の変化」では、1位「一緒に食事をするようになった」(26.6%)、2位「食事の時間が楽しくなった」(22.8%)となり、誰かと一緒に食事をする楽しさを感じている人が多い様子が見て取れます。ほか、「料理のレパートリーが増えた」(21.2%)、「健康管理ができるようになった」(18.6%)等も全体の約2割が回答しており、様々なメリットがあることが分かりました。
なお、「夫婦が自宅で会話をするタイミング」については、「食事をしているとき」(67.4%)が最多となっています。
続いて、「料理は誰が作っていますか」と聞いたところ、全体の77.6%が「主に妻が作る」と回答し、料理はまだまだ妻に任せっきりの夫婦が多いことがうかがえました。これを年代別で見ると、20代で60.0%、30代で73.0%、40代以上は8割以上と、若い年代ほど分担が進んでいる様子が見て取れます。
また、働き方別で見ると、フルタイム共働き夫婦では「主に妻が作る」が61.6%、「主に夫が作る」が15.2%でしたが、妻がパート・アルバイトや、片働き夫婦では、「主に妻が作る」が8割以上と、妻の働く時間が長くなるほど夫の料理参加率が高まっていることが明らかになりました。なお、「主に2人で一緒に作る」「主に交代で作る」は全ての年代や働き方で1割以下でした。
一方で、20代男性(50.0%)、30代男性(46.0%)、20代女性(48.0%)は「料理をするのは好き」と回答。反対に、30代女性(46.0%)、50代女性(44.0%)、60代女性(40.0%)では、「料理をするのは嫌い」と回答しており、主に女性が料理を担っていることを考えると、義務感で料理をしていることも推察される結果となりました。
次に、「夫婦がよく一緒に食事をするタイミング」を複数回答で教えてもらったところ、「休日の夕食」(81.5%)、「休日の昼食」(66.3%)、「平日の夕食」(65.5%)が上位となりました。
そこで、よく一緒に食事するタイミングの上位の3つの回答について、「誰が食事の準備をすることが多いですか」と聞いたところ、「休日の夕食」「休日の昼食」「平日の夕食」いずれも「妻が10割」(休日の夕食45.2%・休日の昼食39.6%・平日の夕食51.0%)が最多に。
夫婦の勤務形態別に「妻が10割」と答えた割合を見ると、妻がパート・アルバイトでは55.9%、専業主婦では58.0%であったのに対して、妻がフルタイム勤務では32.6%となりました。
最後に、「夫婦の食生活に求めること」を複数回答で答えてもらったところ、昨今の物価上昇の影響からか「できるだけ食費を節約したい」(36.8%)が最多に。次いで「栄養の偏りを減らしたい」(32.8%)、「調理、後片付けの時間を短くしたい/簡単にしたい」(27.0%)、「相手の健康を思いやりたい」(26.8%)などが上位に挙げられたそうです。
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【出典】
▽積水ハウス 住生活研究所/約半数が結婚前後で食生活が変化 いつまでも「いい夫婦」でいられるための食空間の一工夫