青く光るウネウネの群れに「ひええええ」 アニサキスライトに大反響「刺身出す店は常備して」そのお値段は
近年、数々の食中毒被害を出し猛威を奮っているアニサキス。今SNS上ではそんなアニサキスを一目瞭然に見つけることのできる器具「アニサキスライト」が大きな注目を集めている。
きっかけになったのは宮崎大学医学部寄生虫学(@para_FMUM)が「アニサキスライト、ほんとうにすごい!!!!!!!!発明!!!!!!!!!!!!!(学生よりも教員の方がテンション上がってた気がする)」と紹介した実験動画や写真だ。
内臓部分にライトを当てると、蛍光色に浮かび上がるアニサキスたち。あそこにも、そこにも…内臓のいたるところにからみつくアニサキスの姿に、SNSユーザー達からは
「すごい!けど結構想像よりもいっぱいいるんだな…」
「アニサキスにはリポフスチンという特有の蛍光物質があって、これがブラックライトの波長(365nm~370nm)に反応するから光るらしい」
「刺身を出す店には必ず常備してほしい!個人的にも欲しい!」
「ひええええええええ」
など数々の驚きの声が寄せられている。
■寄生虫研究者に聞いた
宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野助教の田中美緒さんに話を聞いた。
ーー今回、アニサキスライトを試した経緯を。
田中:医学部の学生を対象とした寄生虫学実習でサバの解剖および寄生するアニサキスの観察を行っております。当分野に釣りが好きな教員がおり、個人的に訪れた釣具屋で津本式アニサキスライトを見かけ、「実習で使ったら面白そう」と思いついたのがきっかけです。
ーーアニサキスライトを使用した感想をあらためて。
田中:明るい部屋でもかなり鮮明に見えるので正直驚きました。他の寄生虫も光るかどうか観察してみたく、実際に色々と試しています。
ーー投稿が反響を呼びました。
田中:「こんなに沢山いると思わなかった」「このライト、ほしいです」などのつぶやきを中心に、想像以上の反響があり、一般の方のアニサキスへの関心の高さにかなり驚きました。また「よく噛めばOK」などの誤った認識をお持ちの方も一定数いらっしゃり、啓発の必要性を実感しました。「アニーちゃん沢山いてテンション上がる」など、当分野の教員と同様の反応も少数みられ、寄生虫好きの一人として笑顔にさせていただきました。
◇ ◇
今回使用された津本式(税込4980円)をはじめ、比較的安価に入手できるアニサキスライト。生魚を扱う飲食店に普及することで、少しでも食中毒被害が減少してくれるよう願いたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)