「祝・フォロワー２０万人突破！」

大人気児童書シリーズ『かいけつゾロリ』のX（旧Twitter）公式アカウント（@zororizz）のお祝いのポストが話題となりました。

『かいけつゾロリ』といえば、原ゆたか氏が手掛けるポプラ社出版の児童書。いたずらが大好きなキツネの主人公ゾロリと、その子分であるイノシシの兄弟・イシシとノシシが冒険の旅を繰り広げるというストーリーで、これまでに漫画化・アニメ化もされています。

そんな『ゾロリ』の公式アカウントですが、この度フォロワーが２０万人を突破したそう。さすが大勢の人に愛される人気シリーズーーと思いきや、投稿された画像を見てみると……あれ！？

画像には、アカウントのプロフィール欄を前に、ゾロリとイシシ・ノシシの姿が。そしてフォロワーの部分の数字には、ことごとく赤色のペンで斜線が引かれています。

「四捨五入ってのはこうやるんだぜ」

と得意げに笑うゾロリ。

本当はこの時のフォロワー数は、１５万ちょっとだったのです。ですが、なんとゾロリは１万の位を四捨五入し、その数を「２０万」に変えてしまったのでした。

■ゾロリらしさにファンから称賛の声　前にも四捨五入ネタの投稿が

「大胆すぎるだろ！」などとツッコミたくなってしまいますが、一方でいたずら好きなゾロリらしさも感じて、つい笑ってしまいますね。

実は、今回の四捨五入の投稿には、元ネタがありました。それは１０月２８日の同アカウントの投稿。

この頃はまだ１４万台だったフォロワー数を、イシシとノシシが四捨五入で「１０万」に減らしてしまったのです。それを見て、「ぶぁっかもーーーん！なにをしてるんだー！」と怒るゾロリ。

それからわずか２日後の１０月３０日、フォロワー数が１５万を突破したことを機会に、ゾロリ自らが四捨五入を実施。正しいいたずらのやり方を、弟子の２人に教えてあげたというわけですね（笑）。

そんなゾロリの行為に、リプ欄にもたくさんの反響が。

「ず、ズルい！」

「すごく都合のいいように四捨五入使ってるw」

「おめでとうございます～！！

　.....って言おうとしたら、騙されました(笑)

　さすがいたずらの王者です」

「フォロワー２０万人（１５万人）おめでとうございます！」

「今回は減らずに済んだ」

「さっすがゾロリせんせ！」

「四捨五入は全てをかいけつする！！」

ゾロリの大胆さに一同騒然となりつつも、ファンからの称賛の声も多数寄せられていました。

■「数字だけにこだわらず、ゾロリらしい投稿を続けたい」

今回の四捨五入のネタをはじめ、『かいけつゾロリ』の公式アカウントでは、ゾロリらしさを感じさせる面白い投稿が多数行われています。そんなアカウントを運営している担当者にお話をうかがいました。

－－今回の四捨五入のネタについて思いついたきっかけについて教えてください。

担当者：フォロワー数がしばらく１４．９万ほどで止まっていたので、そのことをゾロリらしく茶化せないかなと思って投稿しました。イシシとノシシの善意によるミスで結果的にゾロリの足を引っ張ってしまう展開というのは原作でもよくありますし、状況をメタ的にいじるというのもゾロリシリーズの特徴のひとつなので、それをそのまま落とし込みました。

－－投稿の反響からみても、本当に２０万人を突破する日は遠くない気がします。その際は、お祝い投稿など考えられていますか？

担当者：実際に突破できるともちろん嬉しいですが、数字だけにはこだわらず、それよりも「らしさ」を重視して運用していきたいなと思っています。もしもこの先フォロワー数がガクッと激減したとしても、今度はそれを面白く取り上げてエンタメにできるような柔軟性、いたずら心を持っていたいな、と。そういうところもゾロリの持つ魅力のひとつだと思っているので。また、お祝い投稿をするとしても、なんらかのひと捻りはすると思います（笑）。

－－他にもゾロリらしいユニークな投稿を多数行われていますね。ネタはどのように決められているのでしょうか？

担当者：基本はすべて担当者がネタ出しをしています。週に一度はなんらか投稿すると決めて、その時思いついたものを投稿しているような流れです。採用基準としては、ゾロリらしさがあるかどうかのただ一点かと思います。

－－オススメの投稿はありますか？

担当者：たくさんありますが、メタ的なギミックを使ったものや、「本（児童書）」から生まれたキャラクターである点を活かしたような投稿は、ゾロリシリーズならではかなと思います。

　 ◇　 ◇

今回の四捨五入の投稿には、ポプラ社の社内でも騙されて、「２０万人突破したんだね、おめでとう！」とX担当者に声をかけていた社員がいたとか（笑）。

そんなゾロリですが、昨年には３５周年を迎えたロングセラーシリーズです。さらに、今年の１２月５日には最新７４巻、『かいけつゾロリ ノシシいきなり王さまになる！』の刊行が予定されており、ゾロリたちの冒険はまだまだ続きます。

「『昔読んでたな』という郷愁だけではなく、今も色々な形で人々を楽しませられるように奮闘していますので、ぜひ大人のみなさんにも応援いただけると嬉しいです！」（担当者）

（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一（RinToris））