上杉謙信の愛刀・国宝「山鳥毛」特別展示に合わせ「刀剣男士」が聖地に見参!マンホールぶたと啓発ポスターに

 日本刀の聖地として知られる岡山県瀬戸内市長船町長船の備前長船刀剣博物館で、戦国武将・上杉謙信の愛刀として名高い国宝の備前刀「太刀 無銘一文字(山鳥毛=さんちょうもう)」の特別展示が行われている。瀬戸内市は人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とタイアップしたコーナーを特設。山鳥毛を擬人化した男性キャラクターをデザインした市のマンホールぶたや、警察の啓発ポスターが並び、岡山県内外のファンを楽しませている。

 刀剣乱舞は実在の名刀を擬人化した「刀剣男士」を集めて戦うインターネットのゲームで、刀剣ブームの火付け役となった。

 コーナーは博物館横の研修館に開設。駐車場に設置予定のマンホールぶたは顔のアップが描かれ、握る刀には本物の山鳥毛にある刃こぼれも再現。県警瀬戸内署と作ったポスター(瀬戸内署や市役所に掲示中)は、日本のエーゲ海と称される牛窓の海をバックに刀を構え、特殊詐欺撲滅と交通事故防止を訴える。

 埼玉県東松山市から訪れた会社員女性(27)は「刀はいつ見ても迫力があり、マンホールの顔も格好いい。好きなキャラが地元でも愛されていることが分かって誇らしい」と話した。

 山鳥毛の特別展示(12月27日まで)は新収蔵品展の一環。瀬戸内市が2020年3月にクラウドファンディングで購入以来4回目の公開で、今回初めて刃を上向きにしてスポットライトを当て、刃先の鋭さや華やかな刃文がじっくり鑑賞できる。

 月曜休館。1時間当たり40人程度の入場制限を設けているが、12月中旬まで平日を除き予約でいっぱいという。予約はホームページと電話(0869-66-7767)で受け付け中。

(まいどなニュース/山陽新聞)

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