夫婦一緒に暮らし続けるのが難しくなり離婚するとき、「マイホームをどうするか」で悩む人が多いと聞きます。そこで、マイホームを持つ全国の20～60代以上の既婚男女500人（女性319人／男性181人）を対象に「離婚後のマイホーム」に関する調査をしたところ、6割弱の人が「売らずに夫か妻のどちらかが住む」と回答しました。また、離婚してもマイホームに住み続ける理由は「子どものため」が最多となったそうです。

株式会社AlbaLink（東京都江東区）が運営する『訳あり物件買取ナビ』が、2023年10月にインターネットで実施した調査です。

調査の結果、「離婚したらマイホームを売る」と答えた人は37.8％、「売らずに夫か妻のどちらかが住む」と答えた人は58.4％となりました。

そこで、「離婚したらマイホームを売る」と答えた189人にその理由を複数回答可で答えてもらったところ、1位「心機一転したい」（59人）、2位「一人には広すぎる」（31人）、3位「財産分与しやすい」（29人）、4位「マイホームの維持が大変」（21人）といった精神的な理由を挙げた人が多くなりました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位：心機一転したい】

▽夫婦生活を思い出してしまうので、リセットするために売る（30代男性）

▽一緒に住んでいた思い出から離れたいから（50代女性）

▽スッキリするために、共有していたものはすべて売ってしまいたい（40代女性）

【2位：一人には広すぎる】

▽離婚したら一軒家はいらないと思う（40代女性）

▽一人で住むには広すぎるので、自分に合った生活しやすい場所に移る（50代女性）

▽離婚すれば部屋数が少なくてすむので、売って小さい家に引越す（60代以上男性）

【3位：財産分与しやすい】

▽現金化したほうが財産分与しやすいから（30代男性）

▽共有の財産なので、平等に分けるために売ります（40代女性）

▽キレイに財産分与したほうがスッキリするので、マイホームを売って現金化したい（50代女性）

【4位：マイホームの維持が大変】

▽固定資産税がかかるため（20代男性）

▽自分だけの力で継続する余裕はないと思うから（40代女性）

▽一人では維持するのが大変なため（50代女性）

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一方、「離婚しても夫か妻がマイホームに住み続ける」と答えた292人にもその理由を複数回答可で答えてもらったところ、1位「子どものため」（67人）、2位「気に入っているから」（45人）、3位「もったいないから」（33人）、4位「実家に近いから」（29人）という結果になりました。

これを男女別に見ると、女性（185人）は「子どものため」（51人）が最多であったのに対して、男性（107人）では「気に入っているから」（17人）が最多となっていました。回答者からのコメントは以下の通りです。

【1位：子どものため】

▽子どもを転校させたくないから（60代以上男性）

▽子どもが住み慣れている場所を、親の都合でなくしてしまうのはかわいそうだと思うから（30代女性）

▽子どもが今の住まいを気に入っている。また子どもの友人も近くにたくさんいるため（40代女性）

【2位：気に入っているから】

▽いい家で住みやすい。立地もいいので、住み続けたい（30代女性）

▽妻がかなり時間をかけてこだわった家なので、手放すことはないと思う（40代男性）

▽住んでいる土地が好きだから。子どもが産まれてから住んできたので、簡単にはさよならできない（50代女性）

【3位：もったいないから】

▽家は人生の中で大きな買い物。売るのはもったいないので住む（20代男性）

▽苦労して手に入れた家なので、たとえ一人になっても住み続ける（50代男性）

▽せっかく建てた家なので、「売るのはもったいないな」という気持ちが強いから（30代女性）

【4位：実家に近いから】

▽隣に両親が住んでいて、家がつながっているため（30代男性）

▽夫の実家のすぐ向かいに建ててあり、夫の地元であるため（50代女性）

▽家の名義やローンは自分なのですが、妻の実家が所有する土地に建てているため、売却は難しいと思います（40代男性）

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【出典】

▽訳あり物件買取ナビ／【離婚したらマイホームは売る？住み続ける？】既婚者500人アンケート調査