米原駅「鶏めし」1200円

 赤いパッケージに影絵のような黒い鶏が描かれ、目だけに白が使われている。くちばしを開いているせいか、なぜか愛らしい雰囲気が漂って来るように思うのは私だけだろうか。シンプルな中にも鶏にこだわった内容になっていると想像でき、開ける前からわくわくする。中身を確認すると5センチ角、厚さ1センチでボリューム満点の蒸し鶏が6枚、滋賀県産近江米のご飯の上にのる。その隣の真ん中には錦糸卵が敷き詰められ、右端には鶏そぼろが控える。まさに鶏めしという名がぴったり来る駅弁で、期待に胸を膨らませて箸を割ってみた。

  ◇  ◇

 まずは蒸し鶏をそのまま食べてみる。ほのかな塩味で皮の部分はコショウが利いた味付けになっている。

 別添えの甘辛だれをかけると味に深みが出て、こちらの方がご飯にも合い私好みだ。

 錦糸卵と鶏そぼろは想像通りの味で、おいしくいただけた。たれがあるせいか全体に薄味で、塩分も全体で1.7グラムと、ヘルシーなことこの上ない仕上がりだ。

 近江米が味付けなく白米で入るのがよく合っていて、ご飯が進むこと間違いなし。

 緑のパセリと薄い塩味の赤かぶ漬けが錦糸卵と三原色を構成して彩りよく、いい箸休めになっている。

 1200円。東海道本線・米原駅「㈱井筒屋」TEL0749520006

(まいどなニュース/デイリースポーツ・柴田 直記)

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