隣の家と近すぎて気になることは「お互いの生活音・騒音」が最多に→気になる問題の解決策は?
みなさんの中には、隣家との距離が近すぎることで「困りごと」や「気になること」を抱える人もいるのではないでしょうか。そこで、「戸建て住宅で隣家との距離が近い」と回答した全国の20~60代以上の男女470人(女性278人/男性192人)に調査をしたところ、隣の家と近すぎて気になることは「お互いの生活音・騒音」が最多となりました。また、気になる問題の解決策解決策は「カーテン・ブラインドを使う」が最も多くなったそうです。
株式会社AlbaLink(東京都江東区)が運営する不動産の情報メディア『高く売る不動産』が、2023年10月~11月の期間にインターネットで実施した調査です。
まず、「自宅と隣家との距離」を教えてもらったところ、「~1m」(37.2%)が最も多く、次いで「~2m」(26.2%)、「~1.5m」(13.6%)と続き、平均は「1.79m」となりました。
なお、民法では「原則として、敷地の境界線から50cm以上離して家を建てる」という決まりがあります。ただし、「住んでいるエリアに、50cm以下でもいいという慣習がある」「防火地域・準防火地域内で外壁が耐火構造」という場合には、50cm未満でもOKとされるため、1mより短い数字を答えた人もいました。
続けて、「隣家と近すぎて気になること」を複数回答で答えてもらったところ、圧倒的1位は、「お互いの生活音・騒音」(308人)でした。次いで、2位「見られる・見えてしまう」(123人)、3位「日当たりや風通しが悪い」(41人)、4位「換気扇や洗濯物などの臭い」(39人)といった回答が続きました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:お互いの生活音・騒音】
▽小さい子どものいる家庭なので、騒ぐ声が聞こえる(30代女性)
▽トイレを流す音や鼻をかむ音が聞こえる(50代男性)
▽隣人の会話が聞こえるから、自分たちの会話も聞こえてると思って気になる(40代男性)
【2位:見られる・見えてしまう】
▽窓が向かい合っているので、部屋の中が見えてしまう(20代女性)
▽間に境界となる樹木があるだけなので、中庭はお互いに丸見えです(50代女性)
▽見る気がなくても隣家の中が見えてしまうことと、自宅も見られてしまうこと(30代男性)
【3位:日当たりや風通しが悪い】
▽窓の外がすぐ壁なので太陽の光が入らず、洗濯物が乾きにくい(30代女性)
▽新築時、南側には何もなかったのですが、数年後に家が建って、日当たりが悪くなりました(40代男性)
▽隣の家と接している側は1年中日が当たらないので、ジメジメしていてカビが生えやすい(60代以上男性)
【4位:換気扇や洗濯物などの臭い】
▽料理の臭いやプラモデルに使う有機溶媒の刺激臭が入ってくる(30代女性)
▽隣家の換気扇が我が家に向いているので、台所の臭いが漂ってきてしまう(50代男性)
▽居間にある窓の前が、隣家のお手洗いの窓です。そのため居間の窓を開けておくと、トイレの匂いが漂ってきます(40代女性)
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「隣の家と近すぎて気になること」が分かりました。そこで、「気になることの解決策」を複数回答で教えてもらったところ、1位「カーテン・ブラインドを使う」(156人)、2位「窓を開けない」(151人)、3位「大きな音を出さない」(32人)、4位「窓をすりガラスにする」(31人)と続き、全体的に”窓”で対策する人が多く見られました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:カーテン・ブラインドを使う】
▽見えづらいカーテンにした(20代女性)
▽薄いレースのカーテンは、一日中閉めています(40代男性)
▽日中でも見えにくいレースのカーテンをつけています(60代以上男性)
【2位:窓を開けない】
▽基本的には窓を閉めて、生活音が隣人に聞こえないようにしている(30代男性)
▽隣に面した窓のシャッターは常に閉めている(50代女性)
【3位:大きな音を出さない】
▽窓を開ける際はTVの音量を下げ、会話も最低限にしている(20代男性)
▽隣接している側では、大きな音や声を出さないように気をつけています(40代女性)
▽小声で話す。家族喧嘩しないように暮らす(50代男性)
【4位:窓をすりガラスにする】
▽隣家に面する窓はすりガラスにした(30代女性)
▽窓をすりガラスにかえた(40代男性)
▽お風呂やトイレの窓には、磨りガラス柄のプラスチックを貼りました(40代女性)
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【出典】
▽高く売る不動産/【隣の家が近すぎて気になることランキング】男女470人アンケート調査