2児を子育て中のお母さん「ペロ美」さんがX（ツイッター）に投稿した出来事がネット上で大きな話題となっています。ペロ美さんは外出先で見ず知らずの60代らしき女性にお説教されたのですが、そのときの受け答えが「すごくいい人」「すてき」と絶賛されています。一体、何が起きたのか。ペロ美さんに話を聞きました。

■一方的に注意され「キョトンとしました」

　ペロ美さんはこの日、一人で買い物に出かけました。スーパーや100円ショップなどでひと通り買い物を済ませ、自転車まで戻ると、60代くらいの見知らぬ女性がムッとした表情で立っていました。女性はペロ美さんの自転車のチャイルドシートの中を気遣いながらひと言。

　「あなたね、子供は連れて行かなきゃだめよ！！」

　お子さんは自宅でパパとお留守番中。何がいけないのか。一方的に注意されたペロ美さんは「最初は何を言ってるのか分からずキョトンとしました」。

　女性の「子どもが寒そうにしてる」などの言葉から、透明カバー越しに見える買い物袋を子どもの姿だと勘違いしていることに気付きます。

　心の中で「あっ、怒ってる、袋のこと子どもって言って指さしてる…『子どもが寒そうにしてる』って言ってるけど生鮮食品…！」と思いながらも、「これ買い物袋なんですけど…」と誤解を解いた上で、お礼まで伝えました。「寒い中見守ってくれたんですね。ありがとうございます」

　女性は自身の見間違いにハッとした様子で、「お節介してごめんなさいね…」。すぐに謝罪してくれたといいます。

　ペロ美さんは「正直なところ、爆笑するのを我慢するのが大変でした。面白いけど笑ったらもっと怒っちゃうよなぁと笑いをこらえてすごい顔になってたと思います。女性に対する怒りとかはなかったです」と振り返りました。女性の見た目は「パーマに濃いめのメイク、メガネ。パワフルな感じの方でした」。

■SNSでは「お礼が言える投稿者さんすてき」

　ペロ美さんはその日のうちに自身のXに一連の出来事を投稿し、「絶対自転車に子供置いて行ったりなんてしない」「こんな寒い中で子供がいると思って10分以上側にいてくれるなんて良い人だよ」としながらも、「ただ一つだけ言いたいのは、まっっっっっっっっっじでどう見ても子供座ってるようには見えねえwwwww」と笑い話にしました。

　一連の投稿は合計で6万回以上のいいねが押され、ユーザーからは「謝れるご婦人、いい人」「ごめんなさいが言える人になりたい」「間違いだったけれど保護者が来るまで見守っていたのは偉い」「お礼が言える投稿者さんもすてき」「お二人とも良い人でよかった」などの声が上がっています。

　反響の大きさに対し、ペロ美さんは「とっても良い人という扱いをされていますが、皆さんにほめていただいてるほど出来た人間ではないです」と謙遜しながら話しました。

（まいどなニュース・金井 かおる）