登園中のわが子の手に有毒の赤い実→驚愕した母は幼稚園にダッシュ、石けんで徹底手洗い「ミニトマトにそっくりだから気をつけて」
幼稚園の登園途中、ミニトマトそっくりの実を手のひらで転がしているわが子。もしかして、これってスズラン? Xユーザーの赤子吸いのきみどり(@kimidori_itame)さんの体験談に子育て世代のユーザーが感謝しきりです。スズランは花葉茎、生けた水だけではなく、子どもなら手を伸ばしそうなかわいらしい赤い実も有毒なのです。
「お散歩中に赤子が立ち止まってなにか拾い上げたなって思ったら鈴蘭の実(猛毒)で…」と始まる赤子吸いのきみどりさんの投稿。2万以上のいいねが付き、「まじ有益な情報ありがとう 我が子、草やら花やら毟るから気をつける」「鈴蘭が毒なのは知ってましたが、こんな可愛らしい赤い実がなるのもそれがまた毒なのも知りませんでした」と感謝のコメントが相次いでいます。
東京都保健医療局のサイトによると、スズランはユリ科の多年草で北海道や東北地方の高山に自生します。園芸用として広く栽培され、初夏に花茎を出して穂状に花をつけ、芳香があり、香水の原料にもなり、球形の赤い液果の果実をつけます。コンバラトキシンなどの有毒物質を含み、特に根や花に多く、間違って摂取すると嘔吐や頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などを引き起こすといわれています。 中毒症状は摂取後1時間以内に発症し、最悪の場合は死に至ることも。過去にはスズランを差した花瓶の水を誤飲して中毒を起こした例もあるそうです。
それにしても、赤い実をスズランと察知できたのはなぜ?赤子吸いのきみどりさんに聞きました。
■「これはまずい」
ーーどのような状況だったのですか
「上の子の登園で一緒に歩いていたところ、下の子が立ち止まってしゃがみこみ、何かを握りしめたので『何見つけたの?』と尋ねると、潰れかけた赤い実がありました。近くに葉だけになったスズランが植えられていたので『これはまずい』と、実を投げ捨て幼稚園まで走り手洗い場を借りて石鹸で洗わせていただきました」
ーー瞬時にその判断を
「そのスズランは近所の方が育てており、春には可愛らしい花を咲かせていました。秋になり葉は半分茶色がかっていましたが、まだ落ちてはいなかったので認識できました。風で飛ばされ道に転がっていた実を子どもが拾ったようです」
ーー「ばあちゃんがお花好きな人で」と投稿されていました
「祖母は花を育てるのが好きで、スズランは庭に自生していました。幼い私に『可愛いけど毒だからね、生けた水も危ないからね』と教えてくれました。『生けた水すら危ないってどれだけ危険なんだろう』と気になり、スズランの毒について調べ実も危険だということを知りました」
ーー知識の継承が危険の察知につながったんですね
「スズランは繁殖力が高く、公園などに自生してることもあります。背が高くない植物なので、大人より子どもが先に実を見つけることがあるかもしれません。子どもが好きな可愛らしい見た目、きれいな赤色の実ですので、スズランが咲いていた場所には近づかないようにしていただけたらと思います。同様にわんちゃんとのお散歩でも気をつけていただきたいです」
ひ孫を救ってくれた祖母に、赤子吸いのきみどりさんは「ぼやきながら花のこと教えてくれてありがとね!またひ孫たちにもいろいろ教えてあげてね」と感謝しています。
(まいどなニュース・竹内 章)