「こんな標識、初めて見た」めずらしい警戒標識に「洗い越しって?」「法的に存在する標識でしたっけ?」

 乗り物や温泉、自然豊かな場所が好きだというXユーザーの「こた(@Akotakotakota)」さんは、滋賀県を旅行中に見たことのない標識と出会いました。

 その標識は、黄色の菱形の「警戒標識」で、谷間に水が溜まっているようなピクトグラムが描かれています。こたさんは、写真を撮り「洗い越しの標識、初めて見た...」と、ポストしました。

 リプ欄には、「洗い越しって言葉初めて知った。」「法的に存在する標識でしたっけ?」「さすがにこれは見たことないな!」「へええ」などの声が寄せられています。

■「洗い越し」ってなに?

 「洗い越し」とは、いろいろな事情で橋をかけずにいたため、山から流れてきた水が、道を横切って流れているような場所を指します。

 こたさんが見つけた警戒標識の先の道も、へこんだ場所があり水が流れていました。

「最初に標識を目にした瞬間は、工事現場などによくある『路面凹凸あり』の看板かと思いました。が、よく見ると真ん中に水が描いてあり、洗い越しを表現したデザインだということを理解し感動しました。洗い越し自体が珍しい道路施設ですが、それを表現するために、さらに工夫して専用のデザインを考えたというのが、マニアックで面白いですね」とこたさん。

 洗い越しの標識があった場所は、滋賀県道の多賀永源寺線です。道路を管理する滋賀県東近江土木事務所にお話を聞いてみましたが、いつ頃どのような経緯で設置されたものなのかはわかりませんでした。ですが、県道の警戒標識は、滋賀県が設置するもので、適切なものであればデザインを変更して設置することもあり、この洗い越しの警戒標識は「(209の3)路面凹凸あり」のくぼみに水が溜まったようなデザインにしたのだろうということでした。

 こたさんに、お話を聞きました。

──標識の先にあった、洗い越しを実際に見られたのですね。

 洗い越し自体は別の場所でも見たことがありますが、こちらのような石畳のものは初めてで、風情があるなと思いました。

──(写真を見て)本当ですね。水の量によって印象は変わりそうですが素敵です。君ヶ畑集落を訪れたときに撮られた写真なのですね。

 君ヶ畑集落は7月に初めて行きましたが、警戒標識は11月に撮ったものになります。谷あいの集落に美しい民家が立ち並ぶ様が美しく、夢中で歩き回ったり写真を撮ったりしました。各所に共同の洗い場があり、水が豊かな感じも自分の好みでした。これより奥には人家がなく、行き止まりの集落となっているのも、遠くへ来た感じがして良いですね。

 季節を変えて何度も訪れたくなる魅力があり、今回二回目の訪問となりました。次回は雪の積もっている日に行ってみたいと思います。

──Xにはさまざまな地域の何気ない民家の壁や街並み、現地の美味しい食べ物、廃墟などの写真をたくさん投稿されています。

 ひなびた風景や自然の豊かな場所が好きなので、田舎の方に行くことが多いです。理想はなるべく遠く、かつ不便なところに行きたいですが、お金と時間との相談になりますね。

──行先はどのようにして決められているのですか?

 具体的な行きたいポイントはグーグルマップ上に保存してあるので、そこから選んで計画を立てます。乗り物や温泉が好きなので、乗りたい路線や行きたい温泉地で旅先を決めることも多いです。SNSなどで、旅好きの皆様の投稿を見て参考にさせていただくこともよくあります。

 ◇ ◇

 同じ場所を訪れても、風景の切り取り方は人それぞれで、それが写真の面白さでもありますね。一般的な観光地とは異なる旅にご興味がある方は、こたさんのXをご覧になってみてください。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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