「大谷翔平選手、エンゼルスを選んでくれてありがとう」米国エンゼルス・ファンの投稿が愛にあふれていた!日本語訳に感動の声

6年間所属したエンゼルスを離れ、同じくロサンゼルスを本拠地とするナ・リーグの名門、ドジャースに移籍した大谷翔平選手。ワールドシリーズ優勝7回の功績を持つドジャースへの移籍に伴い、目標は『ワールドシリーズ優勝』と明言した。

その輝かしいキャリアの第2章を祝い、生粋のエンゼルス・ファンだというアメリカ人、スコット・ヘンリー(@OdorHaymaker)さんが、エンゼルスを去る大谷選手に捧げた感動的なメッセージをX(旧Twitter)に投稿。1万4千以上のいいねがついた。

そんなスコットさんの投稿について、「移籍が決まった大谷翔平選手にエンゼルスファンの方が贈ったメッセージがあまりに素敵で、号泣しながら翻訳しました(意訳です)。こんなにも愛されてる。大谷さんご自身に届いてほしい」と、スコットさんのメッセージを日本語に翻訳してXに投稿したのは、大谷選手の大ファンだというtommy(とみぃ)(@hennabuta17)さん。大谷選手への愛に満ちた感動的な意訳に2万以上のいいねがついた。

■「感動的な瞬間の数々をくれて、エンゼルスを選んでくれて、毎回全力を私たちに捧げてくれてありがとう」

※以下、tommyさんが翻訳したスコット・ヘンリーさんのメッセージ

◇ ◇

大谷翔平様

私は人生ずっとエンゼルス・ファンであり、あなたがエンゼルスを選んでくれた時のことをこの先も生涯忘れることはありません。毎日のように見ることができたあなたの純然たる才能と野球への献身は絶対的な光でした。あなたがその旅路の過程で、多くの人々が間違っているということを謙虚に証明していった事実を愛しています。

結果的にエンゼルスはあなたにふさわしくなかった。あなたをポストシーズンに連れて行く力がなかったことを悲しく思います。あなたのキャリアの絶頂期は今まさに始まろうとしているところであり、エンゼルスにすべて無駄にされたわけではないということを心の底から願っています。

私の夜を彩ってくれた終わりのない、そして忘れられない瞬間の数々をありがとう。エンゼルスを選んでくれて、オレンジカウンティを代表してくれてありがとう。いつも持てるものの100%を私たちに捧げてくれてありがとう。

私はドジャースを応援することはできませんが、ずっとあなたのことは応援し続けます。あなたの残りのキャリアがどうなるか見届けるのを楽しみにしています。そして、あなたの10月が栄光で満ち溢れることを祈っています。あなたにはその価値が充分にある。

■始まりがエンゼルスじゃなくちゃ今の大谷翔平はいない

tommy(とみぃ)さんが翻訳した日本語版のスコットさんのメッセージに多くの絶賛のコメントが寄せられた。

「訳してくれてありがとうございます。泣きました」

「こんなの涙なしでいられないよぉ」

「大谷君がMLB全体で愛されてる証拠ですね。誇りに思うよ」

「この一文が泣ける__私はドジャースを応援することはできませんが、ずっとあなたのことは応援し続けます」

「〈裏切り者〉とか批判的なコメントをいくつか見たので、こうやって大谷くんのことをちゃんと見てくれて、愛あるコメントをくれるエンゼルス・ファンがいるのは本当に嬉しいです」

「始まりがエンゼルスじゃなきゃ今のShohei Ohtaniは存在していない。だって誰もが2刀流に懐疑的だったから」

「エンゼルスがあったから、日ハムがあったから、花巻東があったから、リトルリーグがあったから、大谷さんは自分にとって無駄なこと何一つもないと思って新たなチームへ移籍したと思います」

「Xを通してご本人へ届きますようにー」

■ファンの投稿に込められた「大谷選手へのリスペクト」

生粋のエンゼルス・ファンであるスコット・ヘンリーさんの本音、そして「October glory」(あなたの10月が栄光で満ちあふれる)というフレーズに込められた想いなど、スコットさんのメッセージを日本語に翻訳したtommy(とみぃ)さんにお話を聞いた。

■本音は…「エンゼルス」で栄光を掴む姿を見届けたかったはず

ーー大谷選手に宛てたスコットさんのメッセージを見て、Xを通じて「泣きそうになった」とスコットさんに返信していらっしゃいましたね。

「エンゼルスとドジャースは本拠地が近いこともあり、長い間ライバル関係にあります。にも関わらず、大谷選手がドジャースでポストシーズンに進出することを祈るというのは、生粋のエンゼルス・ファンにとっては、なかなか出来ることではないと思います。

MVPを2回も受賞したMLBのトップ・プレイヤーである大谷選手が、エンゼルスに所属した6年間1度もポストシーズンへ行けなかった…その事実に申し訳なさを感じながらも、スコットさんはきっと、大谷選手のエンゼルス残留に最後まで淡い期待を寄せていたのではないかと思います。本音を言えば、自分の愛する球団で、敬愛する大谷選手が10月の栄光を勝ち取る姿を見届けたかったのではないでしょうか」

ーー「10月の栄光」(October glory)というフレーズには、どんな想いが込められているのですか?

「MLBはレギュラーシーズンが終わった後、毎年10月にポストシーズン(プレイオフ)が開催されるため、October gloryはそこでの勝利を意味しています。まずはアメリカン・リーグとナショナル・リーグそれぞれでトーナメント戦を行い、優勝チームが『ワールドシリーズ』(日本で言う日本シリーズ)で一騎討ちをします。

渡米してから6年間、エンゼルスに所属してきた大谷選手は、まだこの10月のポストシーズンに一度も行けていません。スコットさんもメッセージの中で、『あなたをポストシーズンに連れて行く力がなかったことを悲しく思います』と書いていましたよね。大谷選手はエンゼルスというチームを大切にしていましたが、同時に、どれだけ頑張っても10月のポストシーズンに進めないことに対して、強いフラストレーションを感じていたと思います。ドジャースへの入団発表でも大谷選手は、目標は『ワールドシリーズ優勝』と明言していましたよね。こういうことを言い切るのはかなり勇気がいると思いますが、改めて彼の勝利へのこだわりと執念を見た気がしました」

■何よりも「大谷選手の活躍と幸せ」を願える真のファンの愛

ーー現地エンゼルス・ファンの中には、移籍発表直後、エンゼルススタジアムにあるSHOHEI OHTANIのネームプレートの上に、大谷選手への敬意を込めて、赤いバラの花束を置いて立ち去った粋な男性もいたとか。

「スコットさんのメッセージもそうですが、移籍がわかり落胆しているはずのタイミングに、真っ先に大谷選手の今後の活躍や幸せを願えることが、真のファンとしての愛を物語っているようで感激しました。

移籍のさびしさや悔やしさから、大谷選手に対して批判的なファンも一定数います。けれど、大谷選手出場時のエンゼルススタジアムの鳴り止まぬ拍手や『MVP!』コールを思い起こすと、スコットさんのようなファンがきっと他にもたくさんいる…と信じています」

ーーもし大谷選手がtommy(とみぃ)さんが日本語に訳したスコットさんのメッセージを読んでくれたら…どんなことを伝えたいですか?

「スコットさんの投稿にもありましたが、どんな雑音にも負けず、常に謙虚に真摯に、目標にひたすら真っ直ぐに向かっていく姿、どんな時でもベストを尽くして試合に挑む大谷選手の姿に、世界中のファンが魅了され、勇気や感動をもらっています。MLB最初の球団としてエンゼルスを選択されたように、どんな道を選択しても、大谷選手はそれを正解に変える力を持つ方だと思っています。ドジャースでのご活躍、そして、『世界一』を楽しみにしています!」

◇ ◇

tommy(とみぃ)さんが翻訳した愛にあふれた日本語版はもちろん、生粋のエンゼルス・ファンであるスコット・ヘンリーさんが投稿した、大谷選手に対するリスペクトが詰まった原文ポストもぜひ読んでみてほしい。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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