電車内の「蛍光灯と一体になった監視カメラ」に称賛の声 取り付け場所と電源を一挙に確保「天才すぎる発想」

あちらこちらに監視カメラがあるのが日常になりましたが、最も進化していると言っていい場所はどこだと思いますか。

理工科大お嬢様部 はるかさん(@FoXide531)は、ある画像をXに投稿しました。

「この前東京の電車に乗ったとき、『蛍光灯(LED)と一体になった監視カメラ』に感動しましたの。

・取り付け場所とカメラの台座を確保

・カメラの電源を確保

という2つの手間を既存の設備で済ませられる…。蛍光灯ごと取り替えるだけでカメラの設置が完了。あまりに天才すぎる発想でしたわ…。」

なんと、電車の中にさりげなく監視カメラが設置されていたのですね。確かに、2021年8月の小田急線刺傷事件、同年10月に起きた京王線刺傷事件などの無差別刺傷事件の他、電車の中では盗撮や痴漢といった犯罪が日常的に発生しています。それらの犯罪を抑止したり、証拠を撮影したりするのにも監視カメラは役立ちます。

ポストを見た人からは、

「ちょっとしたアイデアでいろんなことが効率的に実現できる。自分も気づける人間になりたいぜ!」

「移動通信システムの進化の成果でもありそうですよね。防犯カメラ自体は15年前から埼京線に導入されていましたが、一部車両に留まっていました」

「カメラに映りやすい明るさの確保と、カメラと光源の位置がほぼ同じなので影になりにくいという光の面でもメリットありますね。一石何鳥だ!?」

などの反響があり、「いいね」は4.2万件にもなりました。

理工科大お嬢様部 はるかさんにお話を聞きました。

ーー偶然気づかれたのですか。

「JR東日本の朝の電車に乗り込んだ時、何か蛍光灯型のLEDに付いていることに気づきましたの。レンズの組み合わせと動作ランプが観察できたので、カメラと判断いたしましたわ」

ーーレンズの近くにLEDがあるため、鮮明に撮影できるのでしょうか。

「わたくしは光学系の技術者ではないので正確な回答かはわかりませんが、こういった小型カメラはレンズも小さいです。レンズの小さいカメラは取り込める光の量が少ないので、暗いところでの撮影が苦手です。そのため、なるべく明るい環境で使った方がいいのですが、常に点灯しているLED照明の横にあることで、いつも明るい状態で、逆光にならずに撮ることができます」

ーー静止画ではなく動画を撮影しているのでしょうか。

「基本的に動画で撮影します。別の機能として、有事の際に監視センターなどから車内の状況を見て、リアルタイムに把握できるタイプもあります。刺傷事件が起きた際、乗客の避難行動を検証することができたというふうに聞いています。もちろん、何かの証拠としても使える可能性もあります」

ーー他に、電車内にあると安全性が高まるものはありますか。

「このカメラにサーモカメラの機能を付与して、乗客の体温なんかに合わせて冷暖房を調整する機能とかがあったら、体調を崩す心配がなくて安心かもしれません」

ーーところで電車を造っておられるそうですね。

「およそ2年前、コロナ禍で遠出ができなくなった地域の子供たちに、楽しいことを経験できる場所を近場でつくってあげたいと考え、電車を自作して運転するに至りました。今までに40回以上の運行を重ね、延べ5000人近いお客様にご乗車いただきました。街の子供たちからは大人気で、リピートしてくれる子もいます。『楽しかった』『また乗りたい』とのお言葉をいただくことも多々あります。この街の子供たちに1人でも多く乗ってもらって、笑顔になってもらうことが夢です」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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