裏金問題で辞任したのに「拍手と温かい言葉で見送られ…」 西村康稔氏のX投稿に「感覚ズレすぎ」「なんで円満退社みたいになってんの」と有権者も呆れる
自民党安倍派の政治資金パーティー収入を巡る裏金問題を受け、経済産業相を事実上更迭された西村康稔氏(衆院兵庫9区)のX投稿が物議を醸している。14日の退任に際し、「1年4ヶ月にわたり私を支えてくれた職員の皆さんから、拍手と温かい言葉で見送られ、涙の出る思いでした」として、花束を抱えて笑顔で手を振りながら経産省を去る自身の写真を添付。投稿は「まずは捜査に協力し、しかるべき時がくれば、しっかりと説明責任を果たしたいと思います」と結ばれていたため、「しかるべき時とはどのような時なのでしょうか」「『しかるべき時』は今です」「感覚がズレすぎてる」「なんで円満退社みたいになってんの?」と有権者から厳しい声が相次いだのだ。
西村氏は安倍派の有力議員「5人衆」の1人。2021年10月から22年8月まで、派閥の運営を取り仕切る事務総長を務めた。政治資金パーティーを巡る疑惑に関しては当初、「私自身の政治資金は、法律にのっとって正式に毎年報告をしている」と潔白を強調していたが、その後、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載していない疑いが浮上。これを受け、西村氏は「どこかの時点で説明責任を果たさなくてはいけないと考えている」(12月8日の衆院予算委員会)、「そう遠くない将来きちんと説明責任を果たしたい」(13日に行われた半導体産業の国際展示会)などと繰り返してきた。
このため、退任時の“円満退社”ぶりを演出するX投稿には批判が殺到。中には「本当にお疲れ様でした」「いつか大臣復帰を」とねぎらう声も散見されたが、“架空パーティー”報道もあっただけに、「なに美化しとんねんwww」「貴方の都合のいいタイミングのことをしかるべき時とか言われても困る」など、西村氏の開き直りとも取れる姿勢に呆れ返るコメントが大半を占めている。
17日には日本ASEAN有効50周年を祝うガラディナーに出席したことを笑顔で報告。「ASEAN各国の大臣と、しばらく会えなくなることの別れを惜しみました」というXの投稿には、やはり「よくこんな笑顔で一緒に写真撮れるな」「また大臣やるつもりなんだ…」「厚顔無恥」「浮世離れとはこういうことか」などの反応が相次ぐ事態となっている。
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