多頭飼育崩壊の家からレスキューされた姉妹猫と先住猫 3匹に囲まれて「ずっと1人だったけど人生が、毎日が変わった」
■多頭飼育崩壊の家庭からレスキューされた子猫たち
いろはちゃん(生後4ヶ月・メス)とういちゃん4ヶ月(生後4ヶ月・メス)は、一般家庭の多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた。一軒家で、家の中にも外にもたくさんの猫がいたという。飼い主は猫に不妊手術をしておらず、どんどん猫が増えていった。どうしたらいいのか分からないところまで来て、保護団体の存在を知り連絡してきたという。
長野県在住のNさんは、1年前にまどかちゃんという保護猫を迎えたが、縁があれば2匹目を迎えようと考えていた。会社の上司の知り合いが保護団体でボランティアをしていたので声をかけたら、いろはちゃんたちの写真が送られてきた。
「2023年10月、崩壊した現場に猫を見に行き、11月にはいろはとういを正式譲渡してもらうことになりました。」
■保護猫を迎えて人生が、毎日が変わった
いろはちゃんとういちゃんは生後2ヶ月半になっていた。家に連れて来るとケージ内で大人しくしていたという。
最初はケージにブルーシートで目隠しをしてまどかちゃんと同じ部屋にいたが、まどかちゃんが中で何かが暴れているのにビビっていて、チビたちも中で唸っていた。翌日に一部を開けたら、双方安心したようで落ち着いた。
「1週間後、大丈夫そうだと思い3人で1部屋でご対面しましたが、先住猫まどかが今まで聞いた事無いような声で唸り、数分でチビたちをケージに戻しました。この時は、ダメかもしれない、保護団体に返す事も考えました。先住猫の方が大事だったので...」
しかし、翌日、まどかちゃんの方からケージに近づき、ちょっかいを出し始めた。前日は洗礼だったのかもしれない。
「そこからドンドン仲良くなり、猫パンチしたり、隣のケージでご飯もトイレも行くようになりました。匂いが融合されたのかもしれません。2週間後、またケージから出してご対面しましたが、その時は一切唸ることなく、追いかけたり追われたりして遊んでいました。」
いろはちゃんは無邪気で暴れん坊、脱走名人でもある。エサを入れる隙を見てケージから脱走する。
ういちゃんは先住のまどかちゃんが大好きで、よくケージの中から「外に出して」と叫んでいる。
「姉妹共にまどかのことが大好きで、追いかけ回して遊んでいます。まだ子猫だし、いつも寝ているか姉妹喧嘩しています。」
ずっと1人だったNさん。3匹はペットというより家族なのだという。
「毎日会話しています。育ててあげないといけないので仕事の励みになってます。環境や体質で飼えないお宅も多いかと思いますが、クリアしているなら保護猫を検討して欲しいです。まだまだ飼い主に出会えない子達が多いのです。人生が、そして毎日が変わると思います。」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)