「この写真、実は」闘病中の母親に届け!37年前の愛あふれるツーショット バンド新譜ジャケットに感動秘話
「このジャケット写真…実は…」ーー東京を中心に活動するバンド「Magic, Drums & Love」(通称マジドラ)の新譜「KEEP ROMANCE ALIVE」のジャケット写真がネット上で注目を浴びています。海沿いのテラスで撮影した1枚。水着姿の女性と小さな男の子が顔を寄せ合い、頬杖をついて見つめ合っています。2人の愛あふれるまなざしには理由がありました。バンドメンバーの田代タツヤさんが種明かしをします。「このジャケ写の写真は実は自分と母親の37年前の写真なんです」
■母親「うれしいような、恥ずかしような」
あるとき、メンバーの幼少期の写真を使ってバンドグッズを作ることに。それぞれが写真を持ち寄ったところ、田代さんの写真を見たメンバーらが「この写真とてもいい!」。急きょ、新譜のジャケットにしてはどうかと話が持ち上がり、田代さんは母親に事情を説明。「闘病中の母もこういう親子の愛情の1コマを形にしたら喜んでくれるんじゃないかなと思い、母に相談をしたらOKをしてくれてこの度このジャケ写が誕生しました」(田代さんSNS投稿から引用)
完成した新譜に母親はどんな反応だったのでしょうか。
まいどなニュースの取材に対し、田代さんは「母親にこのレコードをプレゼントして実家に飾ってあります」と明かし、「母は『うれしいような、恥ずかしような』と言っており、どちらかというと写真写りや(水着姿での)露出のことを気にしていて、闘病中ということを忘れるような発言が出ました(笑)。そこは息子の自分もまた違った面でうれしく思った場面でした」としました。
病と向き合う母親に、自身の音楽活動を通じて明るい話題を届けた田代さん。何よりの親孝行になったのではないでしょうか。
■発売日当日「自分で泣きそうです」
12月6日の発売日当日、田代さんは自身のSNSを更新し、「なんかジャケ写みて自分で泣きそうです。皆様宜しくお願い致します」と投稿。SNSユーザーからは「素敵なお写真ですね」「めちゃくちゃいい写真」などの声が上がり、東京・新宿にある「ディスクユニオン平成J-POPストア」では12月11日付週間チャート第4位にランクインしました。
「『KEEP ROMANCE ALIVE』には様々な意味が込められていますが、根底にあるのはロマンス(恋人、家族、夢、憧れ、その他ときめく全ての物への恋心)を歳関係なくずっと持ち続けようという事なんです。いくつになっても皆様のロマンスが続く事を願って、マジドラから愛を込めて今回の新譜をお届け致します」(田代さんSNS投稿から引用)
「KEEP ROMANCE ALIVE」はダウンロードコード付きの7インチレコード。カップリングはプロデューサー松田“CHABE”岳二さんによるリミックスを収録。税込み1980円。
(まいどなニュース・金井 かおる)