スマートフォンの普及により、写真だけでなく動画を手軽に撮影できるようになり、若者の間ではTikTokなどの動画投稿SNSも人気を集めています。GMOメディア株式会社（東京都渋谷区）が、全国の女子中高生803人を対象に「動画撮影」に関するアンケートを実施した結果、女子中学生は約3割、女子高校生では約半数が「動画をSNSに投稿したことがある」と回答しました。また、「SNSで公開制限している」割合は、女子高校生の約6割に対し、女子中学生では半数以下だったそうです。

調査は、同社が運営するチャット型小説サービス『プリ小説 by GMO』のユーザーを対象として2023年11月にインターネットで実施されました。なお、回答者の内訳は女子中学生が654人、女子高校生が149人となっています。

まず、スマートフォンのカメラで動画を撮影することがある女子中高生679人に「動画を撮る頻度」について調査をしたところ、女子中学生は「月に2～3回」（24.8%）、女子高校生では「数カ月に1回」（26.1%）が最多となりました。一方で、女子中学生の17.2%、女子高校生の21.3%が「毎日」と答えており、日常的に動画を撮影する人たちも少なくないことがうかがえました。

ちなみに、「スマホで何の動画を撮ることが多いですか」と複数回答可で聞いたところ、女子中高生いずれも「推しに関するもの」（中学生68.3%・高校生61.2%）が最多となったほか、「外出・旅行の記録」（中学生42.0%・高校生44.0%）、「文化祭や卒業式などの学校行事」（中学生33.9%・高校生41.8%）、「友人・知人」（中学生39.8%・高校生41.8%）などが挙げられています。

次に、「スマホで撮った動画をSNSに投稿したことがありますか」と聞いたところ、女子高校生は48.5%、女子中学生では33.9%が「ある」と回答。

また、「動画をSNSに投稿したことがある」と答えた女子中高生250人に、「動画の公開範囲の制限」について聞いたところ、「制限している」と答えた割合は女子高校生が63.1%であったのに対して、女子中学生では45.4％と半数以下という結果になりました。

なお、「動画を投稿したことがあるSNS」を複数回答可で答えてもらったところ、女子中学生は「LINE」（57.3%）、「TikTok」（48.6%）、「Instagram」（44.9%）の順となりました。一方、女子高校生では「Instagram」（69.2%）、「TikTok」（43.1%）、「LINE」（36.9%）という結果になっています。

最後に、「動画をSNSに投稿する目的」について複数回答で答えてもらったところ、「暇つぶし」（中学生60.5%・高校生50.8%）、「自分のための記録として残しておきたい」（中学生39.5%・高校生60.0%）「『いいね』などのリアクションがほしい」（中学生43.8%・高校生32.3%）などが上位に挙げられたそうです。