美容脱毛サロン「銀座カラー」を運営するエム・シーネットワークスジャパン（東京都港区）が破産し、全店営業停止となった問題。そんな中、銀座カラーの意外なモノが集めている。コロナ禍前まであったとされる施術後のお茶サービスだ。SNSでは「施術後のお茶がサイコーに好きだったから、倒産するなら最後にあのお茶の正体だけ教えて」などと投稿するファンも。元社員が明かしたのは、10袋入2160円のピーチ味のハーブティーだった－。

■購入できず幻のお茶に

お茶サービスの投稿をXにしたのは、1児のママ（31）。2017年から、半永久的に脱毛施術を受けられるコースを契約していた。楽しみだったのが、施術後に出される紅茶だ。「さっぱりしていて、まろやかな味で…。今まで飲んだことのない美味しさで、すぐに飲みほしていました」。スタッフに購入できるか尋ねたことも。「結局買えず、私の中で幻のお茶になっていました」。コロナ以降はお茶の提供がなくなっていたという。

銀座カラーの倒産を受けて投稿すると、元社員を名乗る数人から返信があった。正体は、美容飲料などを扱うエステ・プロラボ（東京都）が販売する「コラーゲン　フェイシャル　ハーブティー　プロ」のピーチ味。公式ホームページによると、ローズヒップやバラの花、月見草など24種類のハーブと美容サポート素材をブレンド。10袋2160円、30袋では5400円だ。銀座カラーのハーブティーが気になっていた人の声は多く、「私も昔、お茶の銘柄を尋ねたら『すごく聞かれるんですけど秘密です』って言われた」との投稿もあった。

投稿者の女性は出産や子育てに追われ、近頃は銀座カラーに通っていなかったそう。「倒産を知ったのは、気晴らしに通えればと思っていた矢先でした。私の場合、ある程度自己処理しなくても済むくらいまで完了していたので、損失があったとは思っていません。新しく契約された方、一生懸命働かれていたスタッフの方々が不憫でならないのは、正直なところです」と話した。ハーブティーはすぐにネットで購入したといい、年明けに届くのを心待ちにしているという。

■紅茶販売元「すごく驚いています」

販売元のプロラボホールディングスの担当者も、意外な展開に「すごく驚いています」。噂を聞きつけたお客さんが店舗に来店したり、卸売り店から注文が増えたりしているという。ちなみに、銀座カラーで提供していた商品は旧バージョンで、在庫は少なめ。現在はリニューアルした「コラーゲンフェイシャルハーブティープロ・グランプロ」を全国24店舗で販売している。

（まいどなニュース・山脇 未菜美）