ロスアブリガドス 、アイランドカフェ、V&V…角松敏生や南野陽子の曲にも登場したポートアイランドの「今の姿」が話題に
国際会議場やホール、ホテルなどのコンベンション施設が集まる神戸の人工島「ポートアイランド」がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのはROKOさん(@furukiyoki_may2)が投稿した
「神戸ポートアイランドの現状
各企業ビル内にあった おしゃれレストランを思い出してみる...
ノエビア→ロスアブリガドス
BeBe→トゥールモンドだったっけ?
ワールド1階→アイランドカフェ
26階→V&V(ヴィアンヴィ)
全てもう無い。ビル内の閉ざされた店舗跡や看板跡が悲しい
JUN→本社移転、ショールーム閉鎖」
と始まるレポート。
ポートアイランドは日本経済華やかなりし1981年に、「21世紀の海上都市」と銘打って街開きした人工島だ。有名アパレル企業が集まる神戸ファッションタウンを中心にお洒落なカルチャーが花開き、80年代から90年代にかけて多くの若者でにぎわった。角松敏生の「NIGHT SIGHT OF PORT ISLAND」のモチーフになり、南野陽子の「春景色」で歌われたことなどでも知られる。
ところが近年は時代の変化から、お洒落スポットは軒並み撤退。代わりに医療機関や教育機関が進出するなど、けっして衰退しているわけではないのだが、往時のイメージが強い層からすると少し寂しく感じるようだ。
ROKOさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「ピカピカだった頃のこの島の中心でOLしてた…」
「ノエビアビルの半地下『ロスアブリガドス』もう涙が出る程懐かしいです。V&Vも、、でも『ロスアブリガドス』、、嗚呼、、私にとって神戸が宝石の様に輝いている頃でした。思い出の扉を開けてくれて『ありがとう』」
「角松さんの“Night Sight Of Port Island”が生まれたお店ですね。今はなき神戸ポートアイランドのV&V。角友さんが20代の頃に東京から神戸に遊びに行ったら同じ会社の神戸支社の男性陣がここをセッティングしてくれたそうです。いい時代でしたね」
「確かに、設計した時代が自動車の個人所有の頃で、あの頃はカッコ良い街でした」
など数々の懐かしむ声、惜しむ声が寄せられている。
■報告した人に聞いた
ROKOさんに話を聞いた。
ーーポートアイランドへはよく足を運ばれるのですか。近年の印象はいかがですか?
ROKO:仕事の関係で行くことが多いです。街開き当初、各企業のビルの1階などにはレストランやショールームがあり一般に開放されていました。ですが時を経て徐々に無くなり、最近はすっかり寂しくなったなと思います。
ーー当時のポーアイはどんな街でしたか。
ROKO:1985年に車の免許を取り、あちこちドライブへ行くようになり、ポートアイランドへもよく行きました。一番よく行ったのはワールド1階のアイランドカフェ。おしゃれで開放的なカフェでした。同じくワールド26階のV&Vは大人の雰囲気のフレンチ&バー。夜景がきれいで、特別な日に行った思い出があります。
ーー投稿を反響を呼びました。
ROKO:今回の投稿で、ポートアイランドがとても寂れている印象を与えてしまったのではと少し心配してます。ショールームやレストランはなくなりましたが、各企業は頑張っておられます。空港もでき、大学も誘致され、研究機関や病院など医療産業都市も整備されました。なので、その辺りは誤解してほしくないなと思います。
ーー時代とともに街も変わる、と。
ROKO:三宮も再開発が進み、神戸も変わっていくと思いますが、古き良き場所もできるだけ大切に残し それらが共存しよりいっそうすてきな街になってほしいと思います。これからも神戸など関西の街をたくさんSNSで紹介していきたいです。
◇ ◇
読者のみなさんはポートアイランドにどんな思い出、印象があるだろうか。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)