「スゴック味あるな」ふるさと納税返礼品のロボットの薪ストーブ!? 寄付金額はなんと…!

 どっしりとした2本の足を広げて立ち、手には太い薪を持ったロボットのような薪ストーブの写真がXに投稿されて注目が集まりました。

 「高知県土佐清水市に“ふるさと納税”をすると、返礼品として『ロボット型薪ストーブ』がもらえる」と画像をポストしたのは「ほいじんが(@garaguda)」さんです。

「ほいよって感じが可愛い」

「家買わないと…」

「スゴック味あるな」

「ちょっと魅力を感じる・・・絶対置く場所無いけどw」

「可愛い。…いらないけど」

「ウチで薪ストーブ使えない事を除けば最高に欲しい…」

「薪割りロボットもほしいところですね」

投稿には、現実問題として家に置けないとしつつも、可愛いし欲しいというコメントが寄せられて2.3万を超える「いいね」がついています。

 ちなみに、こちらの「ロボット型薪ストーブ(ミニ)」の寄付金額は170万円。同市の「小磯鉄工」の職人が作る手作りのストーブで、暖かいだけでなくオーブン付きでピザなども焼くことができます。

 個性的なふるさと納税返礼品をXで紹介しているほいじんがさんは、「『ロボット型薪ストーブ』はかなり高額な寄付金額になるので、あまり実用的な情報ではないかと思いますが、この投稿を機に少しでも『土佐清水市』に興味をもっていただければ嬉しいです。いろんな『地方』に意外な特産品があることが少しでも周知できればと思っております」と、さまざまな返礼品を紹介する理由を話してくれました。

 実は、土佐清水市の返礼品のロボット型薪ストーブは3種類あり、今回紹介されたものは小ぶりな「ミニ」です。サイズが大きい「スタンダード」(寄付金額240万円)と、手甲のような武具をつけた「サムライ」(同240万円)も用意されています。

■高知県土佐市のふるさと納税担当者さんに聞いた

──いつからロボット型薪ストーブがふるさと納税の返礼品になったのですか?

 2019年9月から返礼品として3種類とも掲載しております。経緯は、商工会議所から面白い商品があるよと情報をもらいまして、2年ほどかけて掲載に至りました。ロボット型の七輪もあります。

──実際に、ふるさと納税されてロボット型薪ストーブをもらった人はいるのですか?

 2023年10月の返礼品のルールが変更されて価格が変わってからは、まだ寄付の実績はありませんが、以前の金額のときに合計で5件あります。ミニが1件、スタンダードが1件、サムライが3件出ております。

──予想より多かったです! 所得が相当多くないと170万や240万円の寄付はできないですよね…。

 小磯鉄工さんご自身でもロボット型薪ストーブを販売されていますので、ふるさと納税でなくても欲しい方は注文できますので、高額所得者の方が寄付されているのかなと思います。

──なるほど。写真のように薪を持ち上げられるということは、腕が動くようになっているのですか?

 ミニの商品は腕が動くのですが、スタンダードは動かなく、サムライは肘が動きます。ですが、どこに設置するかも含めて小磯鉄工さんが寄付者さんと直接やりとりをするようになっていまして、その時点でご要望に応じて動かせるようにしたりですとか、細かい注文に応えられているそうです。

──ということは、寄付の申し込みがあってから作られるのですね。

 そうですね、そのため寄付のお申し込みから完成まで、だいたい半年くらいかかります。重量もありますし、部品が壊れることがないように小磯鉄工さんが出向いて設置されます。ご自身の会社の車で、ご家族で持って行かれるので、東北は福島まで、北海道や沖縄は対応ができません。

 ◇ ◇

 ロボットに比べると小ぶりで可愛らしい七輪(重さは12キロ)は、「しち衛門」と「しち丸」があり、どちらも寄付金額17万円。使っていないときはオブジェのようです。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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