里親が決まらなかった猫に縁を感じて家族に 誰かと一緒に寝るのが大好き、姉妹猫と寄り添い眠る姿に癒される
■里親が決まらない猫
ゆかりちゃん(2歳・メス)は、母猫や4姉妹と一緒に暮らしていた。母猫がいたといっても外の暮らしは過酷で、子猫たちはひどい猫風邪をひいていた。生後2ヶ月の時に保護したボランティアは、そのまま動物病院に連れて行ったが、ゆかりちゃんの後遺症は残ったまま。今でも涙が出やすい。
2022年2月、Kさん夫妻は2匹目の猫を迎えようと思って探していた。たまたま半年前に迎えた1匹目の猫、ちゃちゃちゃんを譲渡してもらった人から連絡があり、4姉妹のうち1匹だけ里親が決まらない猫がいるという話を聞いた。
「実は、ゆかりにはちゃちゃのお見合いの時にも会っていたので、しばらく見ない間に成長した姿を見て、不思議な縁を感じお迎えしました。ちゃちゃを迎えた時は初めて猫を飼うということもあり、1匹しか迎えなかったのです」
■妹猫と寝たいけど
ゆかりちゃんは、美少女のような顔立ちで、クールビューティーなお姉さまという印象を受けた。性格はマイペースだった。
ちゃちゃちゃんを迎えた時は堂々としていたが、ゆかりちゃんは少しおどおどしていた。
名前は、色から連想しておにぎり感がある名前にしたくて決めたという。
「ゆかりは漢字で書くと『縁』なので、ご縁があって我が家にきてくれたこともあり、ぴったりだなと思っています」
ゆかりちゃんはとにかく誰かと一緒に寝るのが好きだ。本当は妹猫のちゃちゃと寝たいようだが、ちゃちゃちゃんは姉妹だと思っていないのか、ずっと断られている。
「しかたがないので、飼い主といっしょに寝てくれています。この子達のためにもっと仕事を頑張ろうと思います」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)