フリースは「着衣着火」が起こりやすい→火を扱う時は着ないで!最悪の場合、死ぬことも…現役医師が注意喚起

年末年始の忙しい中、料理している時に火事が起こることがあります。特に気をつけたいのが、火の手が見えないうちから燃えていて、はっと気づいた時には腕から火の手が上がっているケースです。

おると整形外科医12/26書籍発売さん(@Ortho_FL)は、

「フリースを着て料理したら袖こげた」と言うツイートを見ましたが、フリースは着衣着火が起こりやすく、1-2秒で炎が勢いよく広がる表面フラッシュが起こりやすいのでマジで危険。絶対火を扱う時は着ないで!着衣着火の原因の約7~8割がコンロ!!実は、着衣着火は毎年100人前後亡くなるくらい多いのよ。」

とXで注意喚起しました。

着衣着火とはどんな火事なのでしょうか。おるとさんに話を聞きました。

ーー着衣着火について教えてください

「文字通り『衣服に火が燃え移って起こる火事』なのですが、調理中、火がついているガスコンロから燃え移ることもあれば、ガスコンロに背を向けていて背中に着火することもあります。アルコールで手指消毒をした後にコンロの火が服に燃え移ることもあります」

ーーフリースの服は燃えやすいのでしょうか

「綿やキュプラ、レーヨン素材は燃えやすく、フリースだけではなくネルシャツやパイル織り生地など、表面が起毛している素材は同様に燃えやすく危険です」

 ーー表面フラッシュとは?

「直接火に触れていなくても、衣服の毛羽に着火し、あっという間に衣服全体に火の手が回る現象のことを言います」

ポストを見た人からは、

「秋冬になるとフリースばかり着ている…CO中毒に火だるまになんてなったら洒落にならん…」

「フリースで焚き火とか花火も危険」

「遠くにフライパン持って距離空けてても火が移ってくるのでフリースはまじで怖い」

といった反響があり、「いいね」は2.6万件にもなりました。

◇ ◇

<東京消防庁による着衣着火した場合の対処法>

◾️近くに水がある場合は水をかけて消火

◾️衣服を素早く脱げる場合は衣類を脱いで、脱いだ衣類に水をかけて消火

◾️その場で立ち止まり、燃えているところを地面に押し付けるように倒れ込み、転がって消火

より一層火の手が勢いよくなるNG行動は、

◾️手ではたく

◾️走り回る

消火した後は、119番に通報。火傷をした場合は、そのことも伝えてください。

もう今年も残りわずか。火災や事故のない年末年始をお過ごしください。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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