部屋から撮影した景色をSNS投稿…ホテルでこれってNG? 遅刻やキャンセルのルールも【2023年…知っておきたい宿泊のマナー】
年末年始はちょっと遠出して、ホテルや温泉などで新年を迎える予定の方も多いのではないでしょうか。しかし、大雪による交通トラブルなどでチェックイン時間に遅れそうになったり、突然の体調不良でキャンセルしないといけなくなったりすることも考えられます。さらには部屋に入ったあとも注意が必要。部屋から見える景色を撮影し、SNSにアップするのはかなり危険な行為なのです。
■チェックイン時間に遅れそう、これってダメ? ホテルに連絡したほうがいいのか…宿側のルールや意見を聞いた
ホテルを予約した際、チェックインの予定時刻を尋ねられます。到着日の行程を考えつつ、目安として時刻を決めている人もいれば、なんとなく適当な人もいるのではないでしょうか。
なぜチェックイン予定時刻を伝えないといけないのでしょうか。
ホテルの担当者に尋ねると、「チェックイン時刻を明記していただくことで、客室準備において優先的に清掃に入らなければならない判断ができ、またゲストの安否確認にもなります」。
もし遅れる場合は、連絡を入れた方がいいのでしょうか。
担当者は「ご予約の際お申し出いただいた時刻より大幅に遅れる場合はご連絡ください」など、基本的には全ホテル共通のオペレーションにてご案内しております」とし、到着時刻によっては入り口が施錠されているホテルもあり、深夜専用の入り口を案内する必要もあるため、「各ホテルにご確認いただければと思います」。
■突然のキャンセル! 宿がキャンセル料をお願いすると→客が不満たらたら「なぜ泊まらないのに料金が必要?」
静岡県で温泉旅館を営む3代目のSNS投稿が話題になりました。宿泊予約のキャンセル料を渋る客に対し、以前から感じていたという思いをつづったもの。
「キャンセル料のご連絡をすると請求された事に“残念です”と仰る方が一定数いる。予約は契約であって仮押さえでも何でもないのです。コチラはキャンセルポリシー通りに請求するしユーザーも払う義務があります。キャンセル料なんとかなりませんか?という文化はそろそろ終わりにしましょう」
キャンセルした客からは「泊まっていないのだから、キャンセル料が発生する理由がわからない」と主張されることが多いそう。しかし旅館側としては、予約を受けると、当日のお食事の食材調達や調理スタッフ、客室スタッフなどを手配しており、無駄になった食材や、スタッフの人件費などをキャンセル料で補填しているといいます。また、複数のホテルを同タイミングに予約する人対策としても、キャンセル料金は必要でした。
■温浴施設の館内着、持ち去り被害続出「数が全然合いません」 ファンも怒り「立派な犯罪」「悲しい」
この夏、北陸にある温浴施設の「館内着」が相次いで持ち去られ、施設担当者を悩ませました。
利用者の着心地を追求し、200着を新調。このうち50着が消えてしまったのです。担当者は「お客さまに快適に過ごして頂きたい目的でしたが、残念な結果になり、非常に悲しく、さびしい気持ちになりました」とし、「本音は『返却してほしい』ですが、投稿で盗難品が戻ってくることは期待していません。館内着の盗難問題は、弊社だけでなく、全国のスーパー銭湯や健康ランドでは昔から抱えていた問題でして、今回の投稿で反響をいただければ、温浴業界の厳しい現実を知ってもらえるよい機会になると思い投稿しました」と苦しい胸の内を明かしました。
施設のファンからは「大好きだから悲しい」「持って帰るとかどんな神経してるんだ」「立派な犯罪」「窃盗ですよ」などの声が多数寄せられました。
■SNSに写真を投稿「どこか当てて」→結果に驚き「インターネットは敵に回しちゃいけない」
あるSNSユーザーがホテルに宿泊し、部屋から見える夜景を撮影。自身のSNSに公開したところ、「都市名どころかホテル名、部屋番号まで当てられた」ーーという出来事があり、話題になりました。
「本当にインターネットは敵に回しちゃいけない」「私生活を壊すこともあります」と注意を呼びかける投稿者さん。
「自宅から見える景色はもちろん、通学や通勤途中に見つけたもの、子どもと行った公園、旅先などの写真も必ず場所が特定されてしまうことを認識しましょう。また、宿泊日当日に『夜景綺麗です』などのリアルタイムの投稿は、絶対に避けるようにしたいですね」
年末年始、帰省先や旅行先での写真投稿はくれぐれもご注意を。