抱っこができる保護猫と聞いていたのに「シャーシャー」祭り その1ヶ月後には心を開いてくれ…
■瀕死の重症の子猫たち
えむこちゃん(推定2歳・メス)は、個人で保護活動をしているwinさんが東大阪市でTNRしている時、コロニーの中で発見した子猫だった。
「2023年1月、そこには子猫が4~5匹いました。生後約3ヶ月。猫風邪で目はグチャグチャ。このままだと死んでしまうと思い、保護をしました。600gほどで病院で治療をして、元気に復活した猫さんです。」
2023年4月7日に正式にえむこちゃんを迎えた京都府在住のSさんは、中学生の頃から猫が好きで、友人の家の商店倉庫に棲み着いた猫を引き取って以来、猫のいない暮らしは考えられなかった。
Sさん一家は、昨年19才の「ちまき」ちゃんという愛猫を亡くした。みんなが悲しんだが、自閉症スペクトラムとADHDなどを抱えている息子さんは相当なショックを受けていた。ちまきちゃんとは兄弟のように育ってきたのだった。
「会う前にwinさんから『えむこちゃんは抱っこができる甘えっ子』と聞いていたので、Sさんも息子さんも会う前からえむこちゃんを迎えると決めていました。」
■かけがえのない存在
最初、家に連れてきてもらうと「シャーシャー」祭りだったので、Sさんはあまり刺激しないようにした。野良猫だったので、1ヶ月くらいは心を許してくれなかった。
名前は、winさんがつけた名前をそのままにした。えむこちゃんは甘えっ子で怖がりだけど優しい性格。
「今、約生後半年の猫を預かっているのですが、遊び相手になってあげていますし、自分の食事を横取りされても怒りません。えむこより先に迎えた『おこま』と共に、2匹は本当に家族の支えでありかけがえのない存在です。」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)