小4の娘が救った、オイルまみれの子猫たち 家族の大切な一員に…兄妹猫たちの11年の“幸福ものがたり”
ウーちゃん(11歳・オス)、雷蔵くん(2022年虹の橋を渡る・オス)、チョコちゃん(11歳・メス)は、2012年4月、大阪府在住のFさんに保護された。
「近くの自動車修理工場のトラックの下にいたところを娘が見つけて保護しました。娘は当時小学4年生だったのですが、学校の帰り道、子猫の鳴き声に気がついて、あたりを探すとトラックの下に子猫がいたそうです。逃げることもなくすぐに抱き上げることができたので、近くに捨ててあったプラスチックの小さな衣装ケースの様な箱に入れてきました」
親猫の姿もなくそのままにすることもできず、娘さんは家に連れて帰ってきた。どれくらい工場にいたのか分からないが、3匹ともオイルにまみれてとても汚れていたという。状況から考えて兄妹のようだった。
■情が移って家族に
Fさん宅には先に飼っていた猫がいたので、しばらく保護して里親探しをしようと思っていた。しかし、1カ月もすると情が移り、そのまま家で飼うことになったという。
家に連れてきた時は、兄妹で来たので戯れあって元気に遊んでいた。元気そうに見えたが、健康状態はあまり良くなかった。
子猫達はすぐに家に馴染んだが、先住猫がなかなか馴染めず、2カ月くらいは先住猫の方が子猫たちから逃げていた。その後段々と馴染んでいったという。
ウーちゃんは神経質で怖がりだが、一番よくしゃべる。雷蔵くんはすごく甘えてきて、よく抱っこして欲しいとせがんでいた。チョコちゃんは、とてもクールな女の子で、抱っこは拒否。自分のテリトリーではない場所では触られるのは嫌がるが、自分のテリトリー内のベッドとか椅子の上にいる時は撫でてあげると喜ぶ。
子猫だったウーちゃんとチョコちゃんだが、いつの間にかF家の7匹の猫のうち、一番年上のシニア猫になっていた。Fさん夫妻は、彼らとの穏やかな暮らしを楽しんでいる。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)