住まい選びは一筋縄ではいかないようです。夢の住まいを手にしたと思ったら、思わぬ問題に直面することもあるようです。中古マンションの購入をめぐって、話題を集めた記事を紹介します。

■3階なのに庭付き　3000万円で買ったガーデンテラスマンション　動く黒いもので理想の住まいが暗転した

趣味がガーデニングのOさん（30代）は夫との2人暮らし。賃貸アパート・7階の部屋のバルコニーで植物を育てていました。Oさんは虫が苦手なので、虫の被害がほぼない7階の環境にメリットを感じていましたが、プランターを並べてのガーデニングに、物足りなさも感じていました。そんなある日、SNSで「ガーデンテラスマンション」のことを知ります。

どうもマンションの3階に「庭付きの特別な部屋」があるようなのです。内覧に出かけて実際に見てみると、趣味のガーデニングがなんでもできるような環境が整っており、一目惚れしてしまいました。3000万円と決して安くない金額でしたが、購入を決意します。これだけ庭があっても、3階なら虫の心配も少ない気もしました。

しかし、引っ越しも終え、ガーデニングを満喫していたある日、暮らしを揺るがすとんでもないものが室内に現れました。キッチンで料理をしていたら、離れた壁に「黒い点」が動いていたのです…。　

■2500万円で築30年の中古マンションを購入　憧れの最上階！ 日当たりと開放感の良さに即決したら…30代女性の後悔

Kさん（30代）は夫と賃貸アパートの1階で暮らしていました。都心にしては家賃が手ごろな部屋でしたが、低層階ということで、陽当たりがかなり悪い。冬場は凍えるように寒く、洗濯物の乾きも悪く、日常生活に不便を感じるほどでした。

賃貸の更新が近づいてきたので、マンション購入を決意したKさん夫妻。今の住まいの反省点から、次の住まいでは日当たりのよい「高階層」を絶対条件で探そうという結論に至りました。

そんな2人が購入を決意したのは、築30年と古いものの、6階の最上階で「陽当たり」の申し分ない2500万円の部屋。ルーフバルコニーも付いており、自分たちがイメージしていた最高の部屋でした。

ところが、いざ引っ越してみて、お風呂に入ろうとシャワーを捻ってみたところ、あることに気が付きます。水圧がかなり弱く、入浴するには不便なほどだったのです。そういえば洗面、キッチン…どこも水圧が弱いようです。そして、もう一つ困ったことは、部屋がとにかく暑いのでした。　　

■1500万円で購入した中古マンションで近隣トラブル　半年で我慢の限界…いざ売却できた金額は

Iさん（50代）は、一緒に住んでいた息子が結婚で家を出ていくことになり、1人で住む部屋を探していました。不動産屋の担当者から紹介されたのは、都心にあるにもかかわらず、1500万円とかなりお値打ちな物件。担当者いわく「築年数が古いのが理由でこの値段で売られている」とのこと。金銭面に余裕があったIさんは。一括キャッシュで購入することにしました。

しかし引っ越し当日から新生活には暗雲が。下の階のEさんという方から「引っ越しの音がうるさく、迷惑している」と怒られたのです。その場は謝り、後日菓子折りを持っていき、許してもらいましたが、その後も少し物音を立てるだけで、すぐにインターホンを鳴らされ、文句を言われるようになったのです。

マンションの管理会社に相談しましたが、Eさんはもともと困った住民のようで、全然対応してくれません。そんな生活を半年続け、我慢の限界に達したIさんは引っ越したばかりのマンションを売ることにしました。しかし、不動産屋に売却の依頼をしたところ、Iさんが購入した金額よりも大幅に下げないと売れないかもしれないと言われてしまいました。　　

■都心に憧れて…6000万で購入した中古マンション　1年後に家族を襲った悲劇　目の前の更地に大型新築マンションが

Sさん（40代）は夫と息子の3人暮らし。郊外に住んでいましたが、子どもの進学希望先が都心だったため、引っ越すことにしました。早速、6000万円程と予算内の部屋が見つかりました。外観は古かったものの、部屋の中はリノベーション済み。綺麗なリビング、食洗器付きのキッチン、ウォークインクローゼットなど部屋の設備だけでもとても魅力的でした。

ただ、一つ気になったのが、マンションのリビング側の前の敷地が更地だったこと。もしかしたら、何か建つのでは？とも思いましたが不動産屋に聞いてもまだ特に情報はないとのこと。少し気になりましたが、魅力的な部屋だったので購入することに決めました。

しかし引っ越してから1年ほど経ち、悪い予感はあたってしまいます。いつも通りリビングでくつろいでいると、目の前の更地から大きな音が…。大型の新築マンションが建設されることになったのです。Sさんが購入した部屋は3階だったため、マンションが完成してみると陽当たりがよかったリビングは、昼間には一切陽が入らなくなってしまいました。