【おせちに飽きたら作って】肉じゃが→カレー「進化の過程」ルポ…最終形態は「カレーうどん」
独り暮らしで自炊する人もそうでない人も、うすうす感づいていた事実。それは「肉じゃがとカレーの材料がほぼ同じ」ということ。食べきれず余った肉じゃがにカレールーを加えて「進化」させた経験をもつ人は多いはず。
さらに進化させて最終形態は「カレーうどん」という説も耳にしたので、実際に試してみた。
■肉じゃがをつくる
肉じゃがとカレーに共通する基本的な材料は、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、肉の4種。肉はお好みで牛でも豚でもかまわないが、我が家ではスーパーで手に入る豚バラ肉を使う。
さて、まずは第1形態の「肉じゃが」をつくる。最終的に肉じゃがになっていればいいという考え方なので、調理法は自己流で、いたってシンプル。
下準備として、ニンジンとジャガイモを洗って皮を剥き、食べやすい大きさに切る。タマネギも皮を取り除いて、食べやすい大きさに切っておく。
分量の目安は、タマネギ2個、ニンジン1.5本、ジャガイモ2個で3人前(3食分)はできるはず。肉は敢えて「自分が食べたい分だけ」としておく。
材料をカットしながら、片っ端から鉄製の片手鍋へ放り込む。正式なレシピでは、先に肉を炒めるそうだが、その工程は省略。繰り返すが、最終的に肉じゃがになっていればいいから、野菜と一緒に生のまま水から加熱していく。
味付けには「めんつゆ」を使う。醤油、出汁、モノによっては味醂まで配合されているため、煮物を調理する際には心強い戦力だ。
水とめんつゆを1:1の割合で、材料が浸る程度入れて、あとは煮るだけ。肉から灰汁が出るので、気になる人はおたまやスプーンなどで適宜取り除くといい。
20分ほど煮込んで、ニンジンとジャガイモに箸を刺してみて、スッと通れば出来上がり。食べきれず余った分を、翌日から順次カレーとカレーうどんに進化させていくというわけだ。
蓋を密閉できる容器に移して、我が家では冷凍保存している。
■カレールーを加えて再加熱するだけで美味しいカレーに
翌日は、冷凍保存しておいた肉じゃがを、第2形態のカレーに進化させる。
冷凍保存しておいた肉じゃがを、凍ったまま鍋に入れる。初めは弱火で加熱し、煮汁が溶けてきたら強火にして一気に溶かす。
沸騰したらカレールーを加えて、とろみがつくまで煮込むだけ。ご飯にかけてカレーライスの完成である。めんつゆが程よい隠し味になって、カレールーだけでつくるよりコクが出て美味しくなっていた。
さて、ここでカレーを食べきってしまわなければ、まだ1人前ほど余る。これを最終形態のカレーうどんに進化させる。
やり方は、カレーが残っている鍋にうどんを加え、加熱しながらカレーとうどんを馴染ませるだけ。
ここまでくると、ジャガイモが溶け始めて、とろみが一層増してくる。とろみが強いから、うどんともよく絡む。
我が家では冷凍うどんを解凍したが、スーパーで1玉30円くらいのうどん玉でもいい。
余った肉じゃがをカレーに進化させ、さらにカレーうどんで締める流れを紹介した。工夫次第では、たくさんのバリエーションが楽しめるはずだ。
おせち料理に飽きたら、試してみてはいかだだろうか。
(まいどなニュース特約・平藤 清刀)