地震で猫が脱走してしまったら… 獣医が「探し方のポイント」を伝授 「家の近くに隠れている可能性が高い」
2024年1月1日、能登半島地震に驚いたのは人間だけではない。犬や猫もパニックになり、Xには「ペットの行方が分からなくなった」という投稿が相次いだ。獣医にゃんとす(@nyantostos)さんは、猫の探し方のポイントをXに投稿した。
「地震で猫が脱走してしまった...というツイートを見ました。猫の探し方のポイントです。1週間以内は半径500m以内を徹底的に探すようにしてください。特に完全室内飼いの猫ちゃんは発見場所の中央値が39mと、家の近くに隠れている可能性が非常に高いです」
この投稿はたちまちリポストされ、「いいね」は3.1万件にもなった。
獣医にゃんとすさんに、猫の探し方のポイントをあらためて教えてもらった。
ーーどんなところにいる可能性がありますか。
「完全に室内飼いの場合、遠くを探すのではなく、家の室外機周辺を注意深く探しましょう。驚いた猫は上にのぼる習性があるので、屋根や木の上などにも目を向けてください。大好きなおやつを振りながら探すのも良いです」
ーー他にできることは?
「猫は隠れ家を好みます。ダンボールに入口の穴を開けた隠れ家をつくり、中にお気に入りの毛布やクッションを入れて、おうちの近くに置いておくのも効果的です」
ーーいつ探すといいでしょうか。
「猫の習性を考えると探す時間は早朝もしくは夕方から夜にかけてが良いでしょう。猫は目が光るので案外暗い方が見つかりやすい場合もあります」
ーー保健所への連絡は?
「自分で探すと同時に警察・保健所にも連絡を入れましょう。休日は保健所や動物愛護センターは電話がつながらないことがあるので忘れずに電話しましょう。一方で、多くの人は保健所=殺処分のイメージがあり、保護してくれた人が保健所等に連絡していないケースもあります。ポスターやチラシで呼びかけることもとても大事です。すべての猫が家族のもとに帰れるよう願っています」
投稿を見た人からは、
「以前、室内飼いの猫が逃げ出したことがあります。一日中遠くまで探しましたが、みつかりませんでした。夜遅くなり、ネットで猫の探し方を検索したら、猫は遠くに行かないとのこと。すぐ近くの駐車場で猫の好きな鈴を振ったら、ニャオという鳴き声が。5分で発見できました」
「我が家の猫もいつの間にか脱出していることがあります。見つけた場所は、我が家の車庫内に設置している外猫用のダンボールのお家の中でした」
「25年前の阪神・淡路大震災の時ですが、うちの猫達は、余震がなくなった頃に戻って来ました!」
というリポストがたくさん寄せられました。
案外近くにいるという猫。行方不明の猫が一刻も早く見つかるといいですね!
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)