生後1カ月、側溝の中で鳴いていた猫 優しい“お兄さん”に成長 子猫たちの優しいお守り役に
■1匹で泣いていた赤ちゃん猫
琥珀ちゃん(オス・3歳6カ月)は、2020年5月、側溝の中で鳴いていた。まだ生後1カ月くらいの赤ちゃん猫で、母猫を探していたのかお腹が空いていたのか、ミャーミャーと声をあげていた。母猫や兄弟の姿は見当たらなかったという。
滋賀県在住のNさんは、近所の子どもたちが集まって騒いでいるのを見つけて近寄ってみると、そこに琥珀ちゃんがいた。
「可愛いのですが、誰も引取り手がなく、そのまま我が家で迎えることになりました。体重は400gくらいの手のひらサイズ。ヨチヨチ歩きすることはできました。排尿や排便も少し手助けしていましたが、2日ほどすると自力でできるようになりました」
■世話好きなお兄ちゃん猫になる
「琥珀ちゃん」という名前は、Nさんが宮崎駿アニメが好きだったので、「千と千尋の神隠し」に出てくる琥珀川にちなんで付けたという。
その後、すくすく育った琥珀ちゃん。
「現在4匹の猫を飼っていますが、琥珀は我が家のお兄ちゃんとして4匹の中心となり、みつはとちゃちゃまると希望のグルーミングをするなどして、お世話をしてくれています。預かりっ子のことも気にかけてくれます」
琥珀ちゃんは、年下の猫に怒ることもあるが、あまりにも優しいので無視されることも。母猫や兄弟とははぐれてしまったが、後から来た猫たちに囲まれて賑やかに暮らしている。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)