「能登方面への個人の移動控えて」石川県が呼び掛け 道路のひび割れや崩落、土砂崩れ多発で渋滞発生

石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震。道路の崩落や土砂崩れなどにより各地で渋滞が発生しており、県は引き続き、能登方面に個人が不要不急の移動をすることは控えるよう呼び掛けている。

金沢市方面から能登半島に入る車が集中し、国道249号などで渋滞が発生している。県は公式Xで「石川県からのお願い」として、渋滞により支援物資や患者の輸送、救助活動に支障をきたしているとした上で、現段階では「個人の方の能登方面の移動はお控え下さいますよう、何卒ご理解・ご協力をよろしくお願い致します」と投稿。個人のボランティア、義援物資の直接搬入も控えるよう呼び掛けている。

被災者の40代男性に話を聞いた。男性は輪島市にある妻の実家で地震にあい、2日後に自宅や経営する珈琲店がある羽咋市まで車で南下した。至る所で道路のひび割れや崩落、土砂崩れがあり、片側しか通行できない箇所も多数あった。渋滞は深刻で、普段は1時間半で行ける道に7時間半を要した。

輪島方面へ向かう消防や救急、自衛隊などの車両の隊列と何度もすれ違ったという。被災地外からの支援について、男性は「道路状況が劣悪なのですぐに支援に向かおうとせず、公的なアナウンスを調べた上でお願いします」と呼び掛けた。

なお県は6日、一般のボランティア活動が本格化することを見込み、募集状況などの情報を発信し、事前登録ができる特設サイトを開設した。希望者が氏名や連絡先などを登録すると、受け入れ態勢が整った自治体の募集内容を紹介するメールが届く。活動日程やエリアの希望に応じて申し込み、県がマッチングする。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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