「車検」は何年ごとに受けるもの?…13年経つと「負担が増す」と聞いたけど本当ですか
車に乗っていると、定期的に車検を受けなければなりません。費用もかかるため、あらかじめ負担にそなえて準備をしておきたいものですが、どれくらいの頻度で受けるべきものなのでしょうか。
■自家用自動車は初回が3年、2回目以降は2年
車検の有効期間は車種ごとに決まっています。自家用の普通自動車や小型自動車、軽自動車の場合、初回車検の有効期限は3年、それ以降はずっと2年です。そのため新車登録からの車検のタイミングは以下のようになります。
新車登録時→3年後→5年後→7年後→9年後→11年後→13年後→15年後→以降も2年ごとに車検
▽軽二輪や原付の車検は不要
軽二輪(125cc超~250cc以下)と原付(125cc以下)については、車検は不要です。
ただし、軽二輪や原付にも自賠責保険への加入義務があります。「車検がないから」とうっかりと自賠責保険の更新を忘れることがないように注意してください。
■車検時期の確認方法
車検の有効期限は、クルマに貼られたステッカーで確認することができます。裏面には有効期限の年月だけでなく、日付まで記載されています。
また車検証にも車検の有効期限が書かれているので、こちらで確認しても良いでしょう。
■通常は1か月前~満了日に車検
車検を受けるのは、通常は有効期間満了日の1カ月前からです。この期間に車検を受ければ、次回の車検期間は、有効期間満了日から2年後になります。
例えば車検有効期限が2020年3月31日までの場合、3月1日~3月末日までに車検を受ければ、次の車検有効期間は2年後の2022年3月31日までになります。
▽1カ月以上前でも車検は受けられるが要注意
有効期間満了日の1カ月以上前でも車検を受けることはできますが、デメリットもあるので注意が必要です。
この場合、新たな車検有効期間は、車検を受けた日からスタートしてしまいます。そのため現在の車検有効期限が2020年3月31日で、2020年2月1日に車検を受けた場合、次回の車検有効期間は2022年1月31日までになります。
▽有効期限満了後も車検は可能だが車検切れ走行は不可
現在の車検の有効期間が満了した後でも、車検を受けることは可能です。ただし車検が切れたクルマが公道を走るのは法律違反なので、車検場まで運転していくことができません。
クルマを運ぶために車検場まで積載車でクルマを運んでもらったり、仮ナンバーを発行してもらったりといった手間が発生します。
そのため「うっかり車検が切れてしまった」ということがないように、車検の有効期間に気を付けるようにしましょう。
■気になる車検にかかる費用は…
▽3年目の車検より5年目の車検代が高いのはなぜ?
5年目の車検代は、3年目の車検代より高くなることが少なくありません。それには以下のような複合的な理由があります。
・オイルなど消耗品の交換の時期である
・保証が切れるタイミングなので部品交換費用がかさむ
・3年目は対象だったエコカー減税が、環境性能によっては対象外になる
このように5年目の車検代が高くなるのは珍しくないですが、異常に高く感じたり、不審に感じる点があったりした場合は、費用内訳を訪ねてみてください。
▽13年経つと車検の負担が増すと聞いたのだけど…?
新車登録から13年経ったクルマは、車検時に支払う自動車重量税が約2~4割ほど増額されます(※車種により例外あり)。またクルマが古くなることによりメンテナンスにかかる費用も増えるので、金銭的な負担が大きくなるのが13年目の車検です。そのため、クルマの乗り換えを検討する一つの節目といえるでしょう。
(まいどなニュース/norico)