「いつか結婚式のドレス作らせて」→10年以上前の約束叶える、中学の仲良し3人に製作「感動の物語」

いつか結婚式のウェディングドレスを作らせて-。中学3年の頃、ある女の子が仲良しの友達3人にしたお願いが約10年後に現実となり、SNS上で注目を集めている。女の子は服飾の道へと進んだが、事情もあって別の仕事に転職。それでも24歳の時、約束を覚えていた友達の一人が、正式にドレスを注文してくれた。昨年12月には3人目の結婚式も終え、全員のドレスを完成させた。「本職で服を作るのは辞めてしまったけど、このために服を作っていたんだ!と思えました。夢を叶えさせてくれた友達に感謝です」と語る。

■クラスも部活もバラバラだけど…

ドレスを手掛けたのは、X名・ひなたたんぽぽさん(@prospwrity4444)。幼い頃から手芸が得意だった。4人組はクラスも部活もバラバラ。帰る方向が一緒だったといい、「性格も違うタイプだけど、居心地が良かったのかな」と振り返る。ドレスは、会話の流れで進路の話が出た時にお願いした。その意気込みのまま、卒業後は片道2時間かけて専門学校に通学。でも、卒業後はそれぞれの生活が手一杯。年1回ほどは4人で集まったが、ドレスの話は出なかったという。

大人になり、2018年に一人から結婚の報告を受けた。LINEには「昔、ドレスの話言ってくれてたと思うんだけど…正式に注文できないかな?」。覚えていてくれたことに驚くとともに、喜んで引き受けた。オーダーは「私に似合うドレス」。身長の高さを生かし、手足がすらっと長く見えるように、首から手先にかけて総レースにしたレトロなデザインを提案。気になる体型の部分はカバーしつつ、約1年かけて仕上げた。その子はブログでこうつづっている。「感動を言い表す言葉が見つかりません。今すぐ袖を通して、たくさんの人に見てもらいたい気持ちになりました」

■運命だったのかな

2020年に結婚した2人目は、身長140センチくらいの細身で、目がくりっとした、お人形さんみたいな子。「市販の服や靴で合うものを探すのが難しくて大変な思いをされていたみたいで…。普段は可愛いらしいものを身に着けない子だったんですが、似合うんじゃないかと思って。どうかな?って相談しました」。ケープ調のドレスに花冠も付けた衣装は、とても感謝された。そして昨年、結婚式を挙げた3人目は、音楽の先生をしている子。修正を重ねて、大人っぽいロングドレスに仕立てた。

穴があくほど見たというドレスをまとった花嫁は、全員まぶしかった。「中学の時、私たちどこまで続くかな、終わっちゃうかもねって話していた時期もありました。でも、何だかんだ続いて、夢も果たせて。今はもう、運命だったのかなって思います」

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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