腕を脱臼、皮膚が壊死…給湯器に挟まっていた子猫、保護主「希望を持って看病した先に…」
■給湯器の下から出られなくなっていた子猫
2022年7月6日、猫の希望(きぃちゃん、1歳6か月・オス)は給湯器の下に潜り、挟まって動けなくなっていた。発見した人が消防士にレスキューを依頼し、保護されたという。その後、学生の猫ボランティアグループ「にゃんこおたすけ隊」に預けられ、10月23日、滋賀県在住のNさんが迎えることになった。
最初は寝たきりで元気がなく、Nさんは心配しながら強制給餌でしのいでいた。病院で検査してもらうと、右腕を脱臼していて、肩の筋肉と皮膚が壊死しており10cm四方以上の面積の皮膚が無い状態だった。きぃちゃんは、約1か月入院することになった。
「退院後もしばらく毎日包帯交換していました。傷がみるみる小さくなって完治したときはうれしかったです」
■預かりボランティアになり、人との交流が増えた
きぃちゃんという名前には、必ず回復してくれるという希望がこめられている。
きぃちゃんは、こぼしたごはんをきれいに回収するので、お掃除係になっている。「ごはんを見つけたら食事台を動かしたり器をばらまいたりしながら回収します(笑)1歳を過ぎてから我が家にやってくる預かりっ子の見守りもするようになりました」
4匹の保護猫と暮らすNさん。「にゃんこおたすけ隊」の預かりボランティアとして、保護猫を20匹以上預かってきた。今では、保護猫活動・TNRを通じて地域の人々や、ほかのボランティアとの交流が増えた。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)