大学入試で「童謡を歌う」!?「医学部で筆記試験がない」に「1科目12時間の試験」も…多様化の時代、驚きの“科目”が次々と
スタディプラス株式会社(東京都千代田区) の『Studyplusトレンド研究所』は、大塚製薬株式会社(東京都千代田区)のバランス栄養食『カロリーメイト』と共同で「受験勉強、進路」に関する調査を実施しました。同調査によると、予定している/経験した受験形式については、「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」を中心に、「医学部で筆記試験がない」「童謡を歌う」など、さまざまな組み合わせ・形態が見られ、多様化していることが分かったそうです。
調査は、同社が運営する学習管理アプリ『Studyplus』ユーザーの高校生3年生(1930人)・浪人生(227人)・大学1~2年生(1年生172人/2年生70人)、計2399人を対象として、2023年11月にインターネットで実施されました。
文部科学省が2023年3月31日に公表した「大学入学者選抜の実態の把握および分析等に関する調査研究」(※)によると、2022年度大学入学者選抜の実施方法は、一般選抜約50%、学校推薦型選抜約30%、総合型選抜約20%となっており、入試形式が多様化しています。
(※)大学入学者選抜の実態の把握および分析等に関する調査研究
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1418400_00001.htm
そこで、「予定している/経験した受験形式」を教えてもらったところ、「一般選抜」(67.5%)が最多となったほか、「一般選抜+学校推薦型選抜」(12.0%)、「学校推薦型選抜」(7.1%)、「一般選抜+総合型選抜」(6.0%)など、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜を中心に、さまざまな組み合わせ・形態が見られる結果となりました。
なお、「自身や友達の受験で、珍しいと思った受験形式」について、任意回答で答えてもらったところ、以下のような特徴的な回答が寄せられました。
▽実技にバスケがある
▽ポスターセッションがある(質疑10分)
▽ディスカッション
▽俳句や短歌、物語を書く
▽日本語リスニングがある
▽高大接続入試
▽保育関係の学部の推薦入試で面接官に向かって読み聞かせをする
▽総合探求というもので受験(推薦)を受けることが出来る
▽2次面接で学びたい分野には関係のないテーマでのプレゼンテーション
▽化学実験をさせられる入試
▽英検の成績と、図書館で行う調べ学習・集団ディベートによって決まる
▽模擬講義を聞く
▽試験科目がピアノ
▽歌唱テスト(童謡を歌う)
▽体育実技でハードル
▽医学部で筆記試験がない
▽数オリ利用
▽1科目12時間の試験
▽物理の問題を面接で解く
▽"学びの履歴書"というものを提出する義務がある
▽実技で野球をやる
▽冬季の合宿も夏季の合宿もあること
▽ビブリオバトルをする
▽1泊2日でキャンパスで講義を聞き、ディスカッションやプレゼンをした上で、後日面接をする
▽大学の先生の授業を聞いて、メモをとり、その内容から問題が出されるという試験。学力は関係なし
▽友人が受けた公募推薦で、当日渡された1枚の写真をもとにプレゼンを即興で発表する(海のプラスチックゴミ問題など)
次に、「受験当日、着ていこうと思っている/着た服装」を教えてもらったところ、「制服」(66.4%)が中心ではあるものの、「動きやすい服装」(17.4%)、「お気に入りの私服」(10.3%)といった回答もみられました。
さらに、「受験当日、お昼休憩で食べようと思っている/食べたご飯」については、「親の手作り弁当」(53.9%)が最多となったほか、「軽食(お菓子、栄養補助食品など)」(19.0%)や「お気に入りのコンビニ飯」(18.5%)など、さまざまな受験生のスタイルがみられ、受験風景も多様化していることが分かったそうです。