目指す年収、男女差くっきり 500万円以上望む人 男性7割 女性は4割
株式会社明治田総合研究所(東京都千代田区)は、このほど「働き方」に関するアンケート調査の結果を公表しました。同調査によると、現実的に目指したい年収について、全体の約4割が「500万円以上」を希望していることが分かりました。なお、男性正社員の7割弱が年収500万円以上を望んでいる一方で、女性正社員で望んでいるのは4割強だったといい、実現したい年収に男女で開きがあることも分かったそうです。
調査は、職業が「会社員(正社員)」、「会社員(契約社員)」、「会社員(派遣社員)」、「パート・アルバイト」、「公務員」と回答した全国の20~69歳の男女1800人を対象として、2023年10月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「現実的に目指したい年収」について、「年収500万円以上」を希望した人が全体(1800人)の43.4%となりました。
これを男女別かつ職業別に見ると、会社員(正社員)では、年収500万円以上を望んでいる男性(639人)が68.4%であったのに対して、女性(364人)では44.5%と、男性と女性で実現したい年収に大きな開きが見られました。
この結果について同社は、「国税庁の『2022年民間給与実態統計調査』で平均給与を見ると、男性が563万円/年、女性が314万円/年と約1.8倍の差があり、長期にわたって育休・産休を取得することによるキャリアアップ・収入機会喪失の影響が、目指したい年収の結果にも反映されている可能性があります」と説明。
そのうえで、「企業による子育てと仕事の両立支援制度の整備は進んでいますが、男女間の育児休暇取得率や子どもの看護休暇取得率にはいまだに差があります。育児休暇や看護休暇だけでなく、短時間勤務制度の活用等により男性の育児参加を進めることで、女性の子育て負担を引き下げることも重要となりそうです」と述べています。
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【出典】
▽株式会社明治田総合研究所/働き方に関するアンケート調査