年収1000万円超の親は「キャリア教育」で子どもに何を伝える? 「自身の仕事について子どもと話す機会を設けている」約8割
テクノロジーの進化やビジネス環境の変化が激しい時代となり、子どもの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てる「キャリア教育」が注目されています。株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区)が、年収1000万円以上の同社会員595人を対象に「キャリア教育」に関する調査を実施した結果、子どもへのキャリア教育を開始する時期について、約4割が「小学生以下」と回答しました。また、キャリア教育に重要なことは「仕事にはさまざまな選択肢があると教えること」が最多となったそうです。
調査は2023年10月にインターネットで実施されました。
調査によると、「子どもへのキャリア教育を開始する時期」について、約4割が小学生以下(就学前4.9%・小学校低学年9.8%・小学校高学年25.8%)と回答しました。次いで、「中学生」が29.9%となり、多くの親が、早期からのキャリア教育が望ましいと考えていることが明らかとなりました。
続けて、「子どもへのキャリア教育にはどんなことが重要だと思いますか」と複数回答可で聞いたところ、「仕事にはさまざまな選択肢があると教えること」(77.7%)が最も多く、次いで「社会やビジネスの仕組みを教えること」(64.6%)、「親の価値観や考えを押し付けないこと」(51.3%)といった回答が上位に並びました。
ちなみに、自身が小学校から高校の頃に、親子で”仕事”について話した経験がある人のうち、61.9%が「その経験が自身のキャリア形成に役立ったと思う」(そう思う17.3%・どちらかといえばそう思う44.6%)と回答。
また、キャリア教育の一環として、77.5%の人が「自身の仕事について子どもと話す機会を設けている」と回答しており、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽楽しさややりがいに惑わされないよう、収入や労働時間・環境等も含めて事実を伝え、よく考えさせるのがよいと思う(30代/営業)
▽何にしても小さい頃からふれる機会を増やすことが大事。また、教育や仕事だけでなく、お金についても、小中高大と各学年のレベルで教え、ふれる機会を設ける必要がある(50代/経営)
▽うれしかったこと、つらかったことを含め、自分の経験からわかる仕事の大変さややりがいを押し付けないレベルで伝えること(50代/化学)
▽親の世代と仕事に関する考え方が変化しているので、親子でコミュニケーションするだけでは限界があると思う(50代/人事)
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【出典】
▽ビズリーチ調べ