「高校に行けない時期があって」心配そうに飼い主を見つめる柴犬…急逝した愛犬とのエピソードに感動「本当家族」「支えてくれたんだね」

「この写真は私が高校に行けない時期があって、どうしたのって心配そうに見てた時。

やまとが居たから、あの時期を乗り越えられたよ。何も楽しみがなかった時に、お世話する楽しみができたんだよ。ありがとうね。」

心配そうな顔で飼い主さんを見上げるワンちゃんの写真がX(旧Twitter)で話題になりました。

投稿したのは、飼い主のかなさん(@yamato__1003)。ワンちゃんは、柴犬のやまとくんといいます。昨年の2023年12月30日、11歳2カ月と27日目で虹の橋へ旅立ちました。

今回、かなさんはやまとくんとの思い出の写真を投稿。自身が高校生の頃、学校に行きたくなくて気持ちが沈んでいた時に寄り添ってくれたというやまとくん(当時2歳)の姿が写っています。心配そうに見上げるやまとくんに心打たれる人たちからたくさんのコメントが寄せられています。

「ご心配だったんですね。いいコですね♡優しいコなんですね♡」

「お顔を見ていたら、涙が止まりません」

「最高のパートナーに巡り会えて気持ちも通じ合えて、とても幸せでしたね。感謝はきっとやまとさんも抱いていたと思いますよ」

「本当家族です」

「支えてくれたんだね。とっても素敵な相棒でしたね!」

多くの人たちの心に染みた思い出写真。当時のことや、やまとくんが最期を迎えた時のことを、かなさんに聞きました。

■昨年末、11歳で虹の橋を渡った愛犬 飼い主「頑張らなきゃという気持ちで当時学校へ行った」

--やまとくんをおうちにお迎えしたのは、かなさんが何歳の時?

「私が14歳の時です。やまとは、生後1カ月と2週間でした」

--話題になったやまとくんとの思い出の写真。当時のことをお聞かせください。

「私が行きたくないな、と暗い気持ちで学校の支度をしていると足元にきて、私を見上げて心配そうなお顔をしていました。その時、涙が出そうになって。でも、やまとを心配させちゃだめ、頑張らなきゃという気持ちで当時学校へ行ったんです。その頃から、やまとへ対する接し方が変わり、今まで以上に一生懸命お世話をするようになりました」

--そんな心の支えだったやまとくん。昨年末、病気でこの世を去ったとのこと。

「はい。やまとは12月中旬頃、嘔吐をするなど体調を崩したんです。そこで病院に連れて行ったところ、検査をして膵炎(すいえん)の疑いがあると告げられました」

--治療を尽くした後、クリスマスイブの12月24日に退院したそうですね。

「退院をした日、やまとの様子を見て『僕やっと家に帰って来れたんだね』とかみしめているように感じました。ただ体力が落ちてしまい今までのように椅子に飛び乗り外を見たり、部屋中を駆け回ったりすることはできませんでしたが、自力でソファに乗ったり、お気に入りのマットの上に寝たり。また久しぶりの家と家族に安心したのか、だんだんとお顔が穏やかになっていました。

日中は仕事のため、母から状況報告をしてもらう毎日。帰宅してからやまとのお世話をしました。私の布団で一緒に眠るのが好きだったので、やまとのいるリビングに布団を敷いて一緒に寝たんです。そうすると、安心したように寝ている姿にホッとしましたね。最期を迎えるまで、呼吸が苦しそうな姿を見ているのはつらかったですが、穏やかに寝ている日もあり 家で過ごすことができて本当によかったなと心から思っています」

■急な病気でこの世を去った愛犬 家族のことが大好きな子だった

--やまとくんの最期は…。

「最期は、30日の午前3時頃。息を引き取る瞬間まで、抱きしめて声をかけ、大好きだよとたくさん伝えることができました。家族みんなで、頑張ったねとやまとをなでました」

--生前のやまとくんはどんなワンちゃんでしたか?

「とにかく家族のことが大好きな子。尻尾を振ることがあまりなかったですが、うれしそうなお尻やぺったり倒れるお耳を見たら、大好きなのが丸わかりでした。そして順位を決めていたらしく、自分よりも下であろう母に対しては強気にほえて、わがまま放題だけど、朝の散歩はいつも楽しそうに出発していきました。父に対しては、何となく逆らえないなと思ってそうでした(笑)。

でも自分からお尻でぶつかりにいったり、毛布を奪ったり。いつも楽しそうに遊んでいましたね。私に対しては、大好きな一番の飼い主だったと思います。お互いに気持ちが分かり合えていたし、そうであったらうれしいです。私にとってやまとの存在が心の支えであり、生きる理由でした」

--年が明けてやまとくんがいなくなって2週間が過ぎました。

「11年ともに過ごしてきた当たり前の存在がなくなった今、喪失感は大きいです。ですが、別れが来ることを常に頭の片隅に置き、いつ来たとしても後悔がないようにお世話をしてきました。もちろん寂しさはまだたくさんありますが、私たち家族は やりきった気持ちのほうが大きいです。

泣いてしまう日々でも、やまとは絶対に幸せだったよねと励まし合いながら過ごしています。命の尊さや、愛しい気持ちを教えてくれたことに感謝をしてこれからも前を向いて生きていきたいです。こんなかわいいやまとに出会えて家族になれて、私は世界で一番幸せでした!」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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